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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第14章 6.新しい友達



人の負のエネルギーが集まって生まれたらしいけど信じられない。
人間って怖い存在なんだって思った。

絢蘭だって僕と一緒で記憶がないし、呪霊だって初めて見るのと変わらないはずなのに、


 『随分舐めた表情するね君。私の黒夜を甘く見ないでよ。デビュー戦なのに君みたいのが相手なんて黒夜が可哀そうだな。君は5秒で祓える。出番が少なすぎだから特別にカッコいい黒夜を見せてあげる。黒夜、巨大狼化!』


ビビるどころか、挑発していた。
普段穏やかな絢蘭から想像できない口調でさらにびっくりした。

それからも中に入ってから出てくる呪霊を次々にはらっている絢蘭と恵。
最上階に着いた時だった。


悟「無一郎そろそろ慣れてきたみたいだね。ちょうどそこに雑魚の群れがいるから2体祓ってみようか?」

無「えっ?」


確かに最初に五条さんがそんな事言っていた気がするけど…。


悟「大丈夫。こいつ等は知恵をもってないから危険じゃない。恵そこの群れになっている奴ら2体残して、呪具で祓ってくれない?無一郎に呪具での実戦を見せてあげて。」

恵「分かりました。」


恵は普段ほとんど呪具を使わないらしいのに、僕の為に呪具で次々と呪霊を祓っていった。
その太刀筋は僕のとよく似ていた気がする。
そうか。
恵相手より全然鈍いし弱い相手。
いつも通りやればいいってことだね。


悟「無一郎いけそうかい?」

無「うん。大丈夫。」

 『むい!がんばって!』


絢蘭の可愛い声援を力に変えて挑むよ。

呪具の刀に僕の呪力を流し込む。
何回も練習したんだ。
呪力を多く流さないように気を付けて準備をする。
本当はもっと早く出来るようにならないといけないけど、今日の所は確実に呪力を纏わせることが大切。
そして気持ちを落ち着かせ集中し、呼吸を整える。

無「スー…。ハァッ‼」


呪霊の動きを予測しながら、確実に切り込んでいった。


悟「パチパチパチ。流石無一郎。剣術の腕前が抜群だから難なく祓えたね。初めてにしては上出来だ。これからもっと実戦を重ねて自信を付けていこう。」


褒めてくれた五条さんは、僕の頭にポンと手を乗せ先に進んでいった。
五条さんに褒められるのは何か気に食わない事が多いけど、今回は素直に嬉しかった。

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