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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第14章 6.新しい友達


恵サイド

この人はいつでもこのテンションなのか。
まだ朝6時前だというのに、ハイテンションな先生に強制的に起こされたのだ。
もちろん絢蘭と無一郎もだ。
ただ、何故か絢蘭は先生に抱き抱えられている。
しかも俺にドヤ顔してくるこの男が朝からうざい。
だが、寝起きも可愛い絢蘭がいるだけで救われる。
幼い顔にあったフリルのパジャマがとても可愛らしい。
先生が買ってきたときは本気で頭がイカレたかと思ったが、想像以上に似合っていて可愛かったので突っ込まないでやった。

ただ、俺よりも幼い絢蘭に何しても勝てていない。
先生から先生と同じ術式を使うと聞いたときから強いことは、分かっていたんだ。
でもまさか組手でも勝てないだなんて、男として自信を無くしそうだ。
組手や剣術は素人なのにすぐに習得してしまった。
しかも俺の術式をマスターして絢蘭オリジナルの”十種影法術”を作り出す天才。
確か、玉犬(白・黒・茶)・鯨遙《けいよう》・巨小隼《きょしょうしゅん》・熊守《ゆうしゅ》(白・黒)・化襲狐《かしゅうこ》・不死鳥・原《ふしちょう げん》・不死鳥・炎《ふしちょう えん》だったと思う。
俺の影を使う術式が気に入ったらしく、その日は訓練そっちのけで全部みせたっけ全部。
玉犬たちも絢蘭にめっちゃ懐いていたせいか、彼女の”十種影法術”にも玉犬がいる。
3匹も。
俺のとは違い少し柔らかな表情をしていて、それぞれちゃんとした性格があるのも凄いことだ。
他の影は、攻撃・防御・移動全てを備えていて俺から見てもバランスの良く隙が無い術式になっていた。
俺ももっと勉強しなきゃいけないな。

いつもの先生の突発な発言で、俺たちはこれからどこかで呪霊を祓ってから、高専に行くらしい。
処であの2人は無事に学長の面接を突破できるのだろうが。
いくら先生のスカウトだからと言って、面接はパスできないだろうし。
俺も何とか面談に合格できたけど、異常にしつこい質問攻めにあった。
思い出すだけで疲れる。
先生曰くイカレていないと呪術師はやって行けないらしい。
その資質があるかどうかの面談だとか。

高専の先輩達は異質だけど、基本いい人達だからきっとすぐ馴染めるだろう。
そんな事を考えながら俺たちは実地訓練場所へ向かった。


 
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