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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第14章 6.新しい友達



悟「その時、互いが兄弟以上の好意を持っている事が分かった。絢蘭にとって兄ではなく、1人の異性として好きだったんだ。だから呪いの効果は高いものになっている。愛以上に歪んだ呪いはないからね。そのペンダントで有一郎と通じているし、呼び出すことも可能。ただ、記憶を無くしてからは、家族に対する愛に戻っちゃたんだけど。ちなみに無一郎には有一郎の記憶がないから、彼のまでは決して発動しない。後絢蘭が意識がない時に危機を感じると発動して最低限戦えるそうだよ。まぁ、実際に会ってみればよくわかると思うよ。」


そっか絢蘭には好きな人がいるんだな。
きっと呪いにまでする事だから余程互いが大切なんだよな。
でもその事すら忘れてしまっている。
胸が少し痛む。

そんな事を思っていたら、有一郎に会わせるために先生が絢蘭を呼びに行ってしまった。
てかこんな所で仮にも特級過呪怨霊を呼び出すのはまずくないか?
そんな俺の心配を気にしない不敵な笑みを浮かべて、絢蘭を連れてきてしまった。


悟「おねがいがあるんだ絢蘭。有一郎呼んでもらえないかな?恵に紹介してやりたいんだ。」

 『いいけど…。なぜかむいが近くにいると出てこないよ?』

恵「先生。ここじゃ流石にまずいんじゃないんですか?」

悟「無一郎にはさっき七海が持ってきた問題集やっている様にいってあるから。恵、僕を誰だと思ってるの?ちゃん張ってあるよ。無一郎に気づかれないためにもね。あ、でも有一郎も僕に足して敵意むき出しだからなぁ。念のために絢蘭も結界張ってくれるかい?」

 『ゆうはすっごく優しいよ。いつも気にかけてくれてね。ゆめの中でいっぱいあそんでくれるの。いつもは私の中にいてこのペンダントをつうじてまもってくれるんだよ。だから心配しなくてもいいと思うけど、わかった。この間さとるにおしえてもらったけっかい、いちおうはるね。出てきて”ゆう”!」


絢蘭が簡単に高度な結界を張り終えると、ペンダントを両手で握りこんだ。
その瞬間絢蘭の背後から、凄まじい呪力がどんどん出てきて、一瞬で集まり人型になった。
これがいや、彼が絢蘭を好きな“時透有一郎“か。
見た目は無一郎と双子であったから見分けがつかない。
ただ優しさと怒りが混じった気配がする。
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