万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第14章 6.新しい友達
悟「流石恵。呪われてるって気づけただけで、今は十分だ。まぁ、呪われているっていうよりも、呪いあっているって言った方が正しいかな。その正体は無一郎の双子の兄である有一郎。今は特級過呪怨霊になっている。今度来る転校生との大きな違いは、すでに絢蘭の力で制御できている。そして何より人型、つまり生前の姿を保っている。これは有一郎本人から聞いたんだけど、普段は絢蘭が作った生得領域内で絢蘭を通して彼女を守っているんだって。有一郎は1人のところ鬼に襲われ、瀕死の状態に陥った。その姿を見た無一郎は鬼に激怒し、鬼を殺す特別な刀を持っていなかったから、日が昇るまであらゆる農具で殴り続けた。鬼は日光か特別な刀でないと殺せないんだってさ。無一郎が外に出た後、絢蘭が有一郎の姿を見つけた。彼女は懸命に有一郎を治そうと能力で懸命に救おうとした。だけど当時の力では、延命処置が限界だった。」
鬼なんてお伽噺話でしか知らない存在だったけど実在していたなんて。
ただでさえ村で酷い扱いをされ、両親も死んでんのに。
本当にこの世は不平等すぎる。
こいつらがなんか悪いことしたのかよ。
大切な兄妹が目の前で衰弱していく姿を見れば、大きなショックを受けるのは当たり前だ。
きっとこれが記憶喪失の原因何だろう。
俺はこいつ等に何かしてやれることはあるのか?
悟「さらにその最中、有一郎を襲った鬼よりはるかに強い鬼が現れた。その時絢蘭の中に眠っていたもう一つの才能が開花した。もちろん殺せはしなかったけど、体が再生不能まで刻まれ何らかの術式を使って戦闘不能状態にしたんだって。きっと大切な人を守るという強い気持ちが才能を開花させたんだろう。その後有一郎と絢蘭は互いに呪いあって、死んでもすぐにそばにいられるようにしたんだ。 絢蘭が持っていたペンダントは有一郎が息を引き取る前に贈った物なんだ。」