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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第14章 6.新しい友達



悟「恵まで冷たい!っていつもの事か。せっかくお姫様とゆっくりできると思ったのに。そうそう!恵が気になっていた様だけど、あの2人の家族は誰も生きていない。”お父さん”とか”ねぇね”って呼んでいたのは鬼殺隊の当主と、鬼殺隊員のトップの人達の事ね。なんか本当の家族だと思っていいって、当主様が言っていてね。ちなみに”パパ”は七海の事だって。なんか色々教えてくれるらしいからだって。僕だけ仲間外れって酷いと思わない?あとちなみにあの2人も血は繋がってないよ。」

恵「…なるほど。余程向こうの居心地が良かったんでしょう。
七海さんは意外ですけど。やっぱり。なんか兄弟のわりには似てないと思ってたんです。」




それで謎の家族が出てきたのか。
簡単にしか先生から聞いてないけど、1年以上2人だけで洞窟に監禁されていたらしい。
にわかに信じられない話だが、この人はこういった冗談は決して言わない人だと知っている。
それ以前は早くに両親を亡くし、監禁される前にもう一人の兄も亡くなったと聞いている。
そしてその事を2人は全く覚えていない。
本当に世の中は不平等だ。
俺は少しでもこいつらの力になってやりたいと思っていたのだ。
それが今日実際に会ってより強く想ったのは言うまでもない。


悟「恵にはまだ話していなかったけど、お前には話しても問題ないだろ。絢蘭は生まれてすぐに捨てられた。正確に言うと屋敷から実の母親と逃げ出しらしいんだけど、その最中に母親が事故死して置き去り状態だった。そこに無一郎の父親が見つけて養子にしたわけ。」

恵「なんで母親は逃げ出したんですか?逃げなさなければ2人とも無事だったんじゃないんですか?」

悟「絢蘭が”万華鏡の姫君”こと狗巻凛の生まれ変わりって話はしたでしょ。狗巻凛が宿儺を封印後、狗巻家に彼女と同じ力を持つ者の誕生を禁じた。万が一封印が解けない為にね。しかし二百年に一度新月の日に彼女と同じ”十二眼”を持った女児が誕生してしまう。狗巻家は分裂こそしたが、彼女の遺言を守り続けた。つまりその子供達は殺されたんだ。たとえ完全に力がなくとも例外なく。」
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