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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第14章 6.新しい友達



中学に入ってからは学生相手にケンカをしまくった。
理由は、”悪人がデカい顔して歩いているのが気に入らない”からだ。
津美紀にはよく注意されていたがあいつには関係ないから無視していた。
だけど俺がケンカする度に、悲しんで安易に暴力を振るうことに怒り、俺にやめるよう何度も言ってきた。
ほんとお人好しの奴だ。
これが日常の様に2人で暮らしてきた。

だが、突然津美紀が呪われた。
津美紀が中3の時に。
先生でも呪いの原因がわからないようで、今はどうしようも出来ないらしい。
この世は狂っている。
津美紀のような善人でも、呪いの対象となって人生を狂わされるなんて甚だおかしい話だ。
先生にも出来ねぇんなら、俺が呪術師となってそれを祓い、助けるべきだと感じた者を絶対に助けてやる。

少しでも多くの善人が平等に幸せを享受できるよう、”俺は不平等に人を助ける。”
これが俺の信念であり今も呪術師を続け、強さを求めている理由だ。

なんだか懐かしい記憶を思い出していたら玄関がうるさくなってきた。
例の兄妹が着いたってわけか。
まぁ、うるさいのは五条先生だけなんだけど。
ただ、五条先生と同じぐらいの呪力を感じる。
しかも呪霊の気配も。
もしかして呪われてんのか?
でも呪われてる割には、他の呪霊と違い過ぎる。
どういう事なんだ?
それも先生曰く”特級レベルの天才なお姫様”の力なのか?
未知すぎてすげぇ不安になってきたけど、最悪相手にしなきゃいいだろ。


『だいじょうぶ。むいもさとるもいるからへいきだよ。』


大分幼い口調が聞こえたんだが。
確か兄貴が13歳で妹が2つ下とか言ってたから11歳のはず。
いやおかしいだろ!
これも例の記憶喪失のせいなのか。
それにくらべて兄貴と思われるもう一人の気配から俺以上の呪力を感じるんだが。
確か兄貴は術式持ってなかったって聞いたはず…。
どうなってんの?
この兄妹。
俺はリビングに戻り少し身構えてその時を待つことにした。


悟「はーい。さぁここが僕の家だよ。入って入って。」

 『わーい。おじゃましまーす。』

無「…お邪魔します。」


とうとうご対面てか。
なんか妙に緊張してきたな。
兄貴は妹と違って大人しいタイプか。
少しだけホットしたのは秘密だ。
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