万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第13章 5.新しい家族と生活
耀「そんな風に言わないでおくれ。絢蘭のその輝く綺麗な”目”は大切な絢蘭の一部なんだよ。どうか大切にしてほしい。それに鬼殺隊にとっても大きな力になる。だけど、”その目”や力は君たちを守るためにあるのだから。君を”万華鏡の姫君”だと思い込んでいる鬼舞辻からも必ず守る。さて、”その目”に関しては五条殿の方が詳しい。
私の話は一旦ここで終わりにしよう。」
絢蘭に優しい顔を向けた後、悟の方を向き促すように頷く耀哉。
それまでぼーっとしていた悟だったが、ようやく自分の番が回ってきたと無意味に気合をいれていた。
悟「さて、改めて自己紹介をしよう。どうやら、無一郎は忘れてしまっているみたいだし、嫌悪なオーラがすんごい僕に向けて送られてきてるし。何とか僕たちも絢蘭と無一郎の味方であるっていい加減分かってもらいたいからね。それにそちらのお兄さんとは久しぶりだしね。」
何故か一々格好つける悟に呆れの溜息が止まらない七海が、静かに悟の隣に立つ。
ちなみに”そちらのお兄さん”とは義勇の事である。
義勇自身この一週間一番顔を見せなかったせいか、ちょうど行き違いになってしまったのだ。
まぁ、義勇は辛うじて覚えているが、そこまで興味がないようだ。
悟「僕は、五条悟。呪術師をしながら、東京都立呪術高等専門学校の教師もしている。グレイトティーチャー五条だよ。ちなみに階級は特級。3人しかいないうちの1人さ。でも、近いうちに4人になってると思うけど。でこっちが僕の後輩。出戻りの元社会人。脱サラ呪術師だよ。呪術師としては珍しく狂ってないまじめな男だよ。」
そう後輩をいつもの様にからかい七海に促す。
七海はまた長い溜息をついた。
七「五条さんいつになったらまともに私の事を紹介してくれるのですか?はぁ。失礼。七海建人と申します。五条さんと同じく呪術師をしています。階級は1級。五条さんは御覧の通り絵に描いたように軽薄な人間です。しかしその裏にあるドス黒い強さ。この人は呪術師の中で最強です。私は彼を信用しているし、信頼している。でも尊敬はしていない‼」
後輩に逆に罵倒され、キレそうになったかと思えば”最強”と褒められ鼻の下をのばしたり、また切れたりと一人コントをしている状態の悟だった。