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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第13章 5.新しい家族と生活



そしてもう一つ。
鬼殺隊士でもない絢蘭が、全集の呼吸を使え、さらに常中が出来ているのだ。
これも偶然判明したのだ。
隊士が機能回復訓練にくるまで、絢蘭道場できよ達と遊んでいた。
その一方で葵とカナヲが追いかけっこを基本にした、全身訓練の真っ最中だった。
機能回復訓練は本来、療養後鈍った体を再び戦いに行けるようにするリハビリみたいなものである。
柔軟から始まり、反射訓練、全身訓練を怪我をする前になるまでの体にするためおこなわるのだ。
全身訓練は全集中の呼吸を使い続けること、身体能力向上や動体視力を鍛える事。
カナヲはしのぶの継子であること並みの隊士より厳しい鍛錬をしている。
機能回復訓練にきた隊士の相手を葵と交代で行っているが、正直カナヲにとっては単なる作業である。
自身と対等に相手できる相手は少なく、そもそもカナヲより階級が上ならそこまで重症な怪我を負うことは少ないだろう。
そのため、元隊士である葵を相手に本気で自身の鍛錬をする事が日課になっている。
時間がある時は、師範であるしのぶが稽古をつけてくれるが、当然のように勝てない。
しのぶは柱の中でトップスピードの付きをくらわせる。
当然移動速度もずば抜けて早いのだ。
そんなしのぶをカナヲは心から尊敬していて、しのぶの様に強くなりたいと日々鍛錬しているのだ。

そんなカナヲと葵の鍛錬を見た絢蘭は単なる追いかけっこと勘違いし、何のためらいもなく当然混じったのだ。
それどころか追われ役をしていた葵をいとも簡単に捕まえてしまったのだ。
葵は以前は鬼殺隊士であったため、カナヲには多少劣るがそう簡単に捕まることはない。
当然の出来事に混乱する葵をよそに、今度は自分が鬼にやると言い出したのだ。
葵は遊びではないと注意したが、意外にもカナヲがOKを出したのだ。
カナヲが許可してしまったから仕方なく葵も頷いたのだ。
さっきのは偶然で、始まればすぐ捕まえるだろう。少し遊ばせたら捕まえればいいと考えていた。
この時までは。

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