• テキストサイズ

万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第13章 5.新しい家族と生活



しのぶも2人を見つけた時から細かく観察してきた。
分かった事として、1つは2人とも重度の記憶喪失であること。
2人とも自分自身や過去の記憶を無くしている事に加え、前日の記憶を無くしてしまう傾向ある。
何度も接してようやく覚えてもらる程。
2つは絢蘭の治癒能力と全種中常中を自分の物にしている事。
蝶屋敷にほぼ毎日連れて行ったしのぶ。
当然の様に絢蘭はどこでもしのぶの傍にいる事が多い。
といっても人見知りを発動してしのぶの後ろに隠れていると言った方が正しいだろう。
しのぶ自身も耀哉の意向もあり、一般隊士に彼女を接触させないよう細心の注意を図っていた。
ある日しのぶが書類で指を切ってしまった日の事。
些細な怪我であるが、万が一細菌が入り、手当をした患者に感染させてしまう可能性がある。
ここはしのぶの屋敷であるのと同時に鬼殺隊の療養所である。
葵たちにも日々自己管理を怠らないよう注意している。
しのぶは通常通り自身の指を治療しようとした時、突然絢蘭に手を捕まれた。
そしていきなり絢蘭に指を銜えられたのだ。
驚いたものの、最初甘えてやっている事に過ぎないとおもった。
だが案外あっさり解放され、そして自分の指の違和感に気づく。
指を見ると切れた個所の傷は綺麗になくなり、もちろん痛みもない。
無一郎に一切の傷がなかったため、絢蘭に治癒する力があるのではないかとは思っていた。
だが、自信が実際体験することで確証へと変わったのだ。
念のため無暗に傷口を舐めないよう注意し、直接触らずとも治療することが可能だという事も判明した。
それからしのぶは意識のない重症隊士達のところへ連れていき、どの程度まで治せるのかを確かめ確かめてみた。
結果、現時点では完全に治療することは無理だったが、致命傷など大きな怪我は治してしまった。
ただやはり大きな力を使うのか1人治すので疲れ切ってしまったのだ。
絢蘭曰く”口からやった方がらくだしたくさん治せる”と豪語したが、当然しのぶに怒られたのだ。

/ 451ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp