• テキストサイズ

万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第13章 5.新しい家族と生活



耀「そうだね。無一郎が不安がるのは当たり前だね。鬼殺隊とはね、人間を襲う鬼を退治する剣士達が集まった組織の事を言う。詳しい話は後日皆が集まった時にするけど、今言えるとしたら絢蘭と無一郎には、”始まりの呼吸”生み出した凄い剣士の血が流れている。といことかな。だけどね、先程も言ったように君たちの意思に反したことはしないと約束する。それと君たちを救い出した日に、鬼とは別の物を退治している組織の人達も偶然に君たちを見つけた所に遭遇したんだ。絢蘭の力はどちらかというと彼らの組織では膨大な力のようでね。彼らも君たちを保護したいと言っていてね。彼等も含めて3日後にもう一度それぞれの事を詳しく説明して、どうしたいかを君達自身に決めて欲しんだ。」


鬼を退治する集団が鬼殺隊。
ってことは、胡蝶さんも鬼殺隊の人ってことだよな。
それに”始まりの呼吸”って何だ?
その人の血が僕たちに流れている?
そんなはずはない。
だって僕たちの両親は…。
あれ?
どんな人だっけ?
生きているのか?
そもそもいない?
…だめだ。
やっぱり何も思い出せない。
もういいや。
思い出そうとしても何にも思い出せないし、特に困らないし。
僕には絢蘭がいる。
絢蘭がいてくれれば何もいらない。
僕自身の事はどうだっていいんだ。


無「わかりました。その時詳しく教えてください。絢蘭の力を欲しがっている組織についても、僕自身で判断したいので。ただ3日後だと今日の内容を忘れていると思います。何故かあの場所で気を失う時より前の事が思い出せないんです。なぜあそこにいたのか。あそこにいる前はどうしていたのか全く分からなくて。僕自身の事も分かんない。ただ絢蘭の事は覚えている事が多いんです。」


胡蝶さんは思い当たる節があるのか、考え込むような表情をしていたと思う。


耀「大丈夫だよ。無理に思い出そうとしなくていい。今は生きる事だけを考えてゆっくり休みなさい。不安になると思うけれど、私たちがついているし忘れてしまっても何度だって伝えるよ。」


本当に心が広い人だ。
この人の言う事だけを聞いていけばいい。
そんな錯覚に陥った。

それから3日間、ほとんど布団から出られなかった。
やはり前日の事は覚えていなかったみたいで、僕を治療してくれる人の事も忘れていた。
/ 451ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp