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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第13章 5.新しい家族と生活



謝られた事に驚いた。
今の今までいくら絢蘭が心を許そうが、警戒を解かなかったのに。
それどころか”よく生きていてくれた”といって、労わる様に褒めてくれる。
褒められたのなんていつぶりだろう。
だめだ。
思い出せない。
まぁいいや。
それより”お館様”と呼ばれる人がずっと僕たちを探していた?
そもそもこの胡蝶さんが言っていた”鬼殺隊”ってなんだ?
とりあえず今のところ胡蝶さんは信頼してもいいのか?
僕は少しだけ警戒を解き、検査を受けたのだ。
疑問はまだ多いけど、体調が万全じゃないせいでまた睡魔に襲われた。

昼過ぎに目を覚まし、絢蘭と昼食を取っていた。
僕はまだ、起きたばかりであの場所にいた時もろくに食べていないからという事で、消化の良い卵粥だった。
こんなにまともなご飯を最後に食べた日の事も全く思い出せない。
僕は一体どうなっているのだろうか。
そんな事を考えていたら当然


 「「お館様の御成りです。」」


2人の子供の声が響き渡った。
その声と同時に、胡蝶さんは片膝を立て頭をさげ、あまねさんは襖の横に移動していた。
あまねさんは、”お館様”の奥さんでご飯の世話してくれている。
当然おきた事に驚きどうしたら正解なのか悩んでいたら、絢蘭は気にする事なく、襖の近くまで小走りで行ってしまった。
流石は絢蘭というか、何事にも動じないのは力のせいなのか、はたまた単に子供だろうからか。
でもいくら子供と言っても12歳だ。
その割には幼すぎるような気がする。

絢蘭が止まったのと同時に襖が開いた。


耀「おはようしのぶに絢蘭。しのぶ、忙しいのに毎朝来てもらって悪いね。」

し「おはようございますお館様。心配して頂きありがたく思います。任務や蝶屋敷には支障ございませんので、ご安心下さい。今朝方、無一郎君の目が覚めまして、体力の低下以外特に異常がない事を報告させて頂きます。」

 『おはよう。お父さん。今日ね、むいの部屋行ったらむいが目をさましていたんだよ!』

耀「そうか。ありがとうしのぶ。これからも無理のない程度にこの子達を助けてあげて欲しい。絢蘭。それはよかった。でもまだ無理はさせないようにね。」


意識が戻りかけた時に聞こえた人と同じだ。
僕の警戒心を一気に取り外してしまう。
不思議な声だ。
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