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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第13章 5.新しい家族と生活



幼子の様になく絢蘭が落ち着くまで、抱きしめ続けた。
久しぶりに感じる絢蘭の体温に、僕まで涙が出そうになったよ。


 『…グスン。よかった…。よかったよむいが起きてくれてぇ…。ヴぅ…。ほんとによかったよ。ごめんねぇさいごまで守りきれなくてぇ…。私…私ここにつれてきてもらってから、そばにいる事しかできなくて…。ねぇねの事信じてたけど、それでもしんぱいでぇ…。』

む「そんな事は絶対ないよ。あそこにいた事は覚えていないけど、日に日に弱っていく僕を絢蘭が、いつも励ましてくれた。力を使って助けてくれたから僕は今生きてるんだよ。本当にありがとう。早く目を覚まさなくてごめんね。でも絢蘭が毎日来てくれたことは分かっているし、おかげで寂しくなかったんだ。僕より絢蘭は大丈夫?力使いすぎて具合悪くなってないか?どこかよく分からないけど慣れない場所に1人してごめんな。辛い思いしてない?」


僕の問いかけにようやく顔を上げてくれた。
可愛い顔が真っ赤になっちゃって、より幼く見える。
やっぱり好きだな。
もちろん妹としてじゃなくて…。


 『…うん。大丈夫だよ。さいしょはきんちょうしたけど、お父さんやねぇね達みんなやさしい人で、ここならだいじょうって思えたから。それにむいが起きてくれたからうれしくてこまった事なんてふっとんじゃった!』

無「そっか。それならよかった。絢蘭、さっきから出てくる”お父さん”や”ねぇね”?って呼んでる人たちの事なんだけど…。」

よかった。
あの薄暗い場所にいるようになってから、絢蘭は僕以外の人間に警戒心と恐怖が高くなってしまった。
いくらここが安全だとしても、知らない人に囲まれて嫌な思いをしていないかが一番心配だったんだ。
でも逆にいい影響を与えてくれているみたい。
表情が少し柔らかくなったようだ。
それで一番の疑問である、絢蘭が”お父さん”と家族の様に呼んでいる人達の事だ。
聞いてみようした時、張本人の一人がやってきた。

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