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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第13章 5.新しい家族と生活



し「まず、お名前を教えてください。」

 『時透絢蘭』

し「誕生日、つまり生まれた日は、わかりますか?」

 『うーんわかんない…。でもむいとゆうのたんじょう日はわかるよ!8月8日で13歳だよ。私は2歳差だからえーっと11歳?』

し「わかりました。今度無一郎君にも聞いてみましょう。そうですね12歳っていう事になります。次に家族は誰がいますか?」

 『えーっと、ゆうとむい。それとお父さんと…ねぇね。』


私の事を家族として数えてくれて嬉しいです。
思わずにやけてしまいそうでした。
しかしやはり年齢より幼い話し方。
6歳児ぐらいの話し方ですね。

し「フフ。ありがとうございます。お父さんと言うのはお館様の事ですか?」

 『うん。』

し「他にお父さんと呼ぶ人はいますか?」

 『うーん。あっ!ナナミさん?だっけお父さんにみたいわからない事教えてくれるから、パパってよぶことにしたの。ほかにはいないよ。』

し「そうですか。家族が増えてよかったですね。」

 『うん!』


やはり本当の父親の事は覚えていない様子ですね。
という事は、母親の事もでしょう。
有一郎君が言っていた事と合致します。

し「では兄弟はいますか?」

 『うん。お兄ちゃんが2人。』

し「お名前はわかりますか?」

 『ゆうとむい。ゆうはしっかり者でだれかとお仕事してた。むいはしずかだけど、いざという時に助けてくれるの。そんな2人がだいすき。』

し「素敵なお兄さん達ですね。2人の本来の名前は分かりますか?」

 『?ゆうはゆう。むいはむいでしょ?』

し「そうですね。お兄さんは今どこにいますか?」

 『むいは、ねぇねにちりょう?してもらって、お父さんといっしょにいるよ。ゆうはいつも私のとなりにいるでしょ。」

し「その通りですね…。」


有一郎君と無一郎君が、兄だという認識はあるよですね。
普通に生活していた頃の2人だけの記憶はある。
その他、彼女を含めた記憶は無い様です。
幼い頃から名称で呼んでいたのか、本名も覚えていない。
さらに、有一郎君が亡くなり怨霊化していることに気づいていない。
というよりは、無くなってしまった事を認めたく無いんでしょうね。
私たちには見えないのに、本当に隣にいるように話しています。
やはり、有一郎君の件が一番大きく影響している様です。
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