万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第4章 4章 硝子に皹が入り始める
有一郎サイド
クソ。俺がついていながら、絢蘭が倒れるんなんて。
有「絢蘭もう少しで着くからな!」
無一郎も心配しながら頭を撫でてやってる。
こいつも責任感じてるんだろうな。
俺がもっとしっかりしていれば…。
そう思いながら玄関の扉を開く。
有「はぁ。父さん!母さん!はぁはぁ。」
無「絢蘭が、はぁ絢蘭が倒れた!」
父「遅かったじゃないか! !絢蘭どうしたんだ?」
母「大きい声出して一体どうした!?絢蘭?絢蘭!!」
焦った様子で両親が絢蘭に近づいた。
母「一先ず休めましょう。お父さんこの子を寝室へお願いします。私は準備してきますので。」
父「分かった。お前達も居間で少し休みなさい。話はそれからだ。」
そう言って俺から絢蘭を抱き直し寝室へ向かっていった
もし目を覚まさなかったら
俺のせいで…
無「絢蘭大丈夫だよね?眼覚ますよね。」
無一郎が心配そうな顔をしながら聞いてくる
俺は苛立ちがばれないように笑顔を張り付け無一郎の頭を撫でる
有「あぁ。母さんが診てくれてる。きっと大丈夫だ。」
こんなことしか出来ない俺が悔しい
しばらくすると、父さん達が戻ってきた
母「傷も手当てしたし、呼吸も落ち着いているからもうじき目が覚めるわ。安心して。」
父「お前達は大丈夫か?痛む所はないか?」
母さん達は俺達を安心させるように微笑んだ
有「俺達は大丈夫。」
無「絢蘭が治してくれたから…。」
父「そうか。無事で良かった。一体何があったか話せるか?」
父さんの問いかけに俺達は頷く
そして、いつものように絢蘭に酷いことを言われたこと
石を投げられたけど、無視し帰ろうとしたこと
そしたら本当の兄弟じゃないって言われ頭に血が昇ったこと
喧嘩になりそうになった時、絢蘭不思議な力で止めたこと
#NAME#が泣きながら抱き付いてきたらいつの間にか怪我が全部治ったこと
それを見て安心したように気を失ったこと
全てを話した時、俺達は涙が止まらなかった
すると父さんが俺達を抱き締めた
父「偉かったな!あの子の力はいずれ本人確かめる。ありがとな絢蘭を守ってくれて。」