万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第12章 4.交渉
耀「実弥。君には辛い思いをさせてしまったね。でもね、感謝しているよ。実弥の働きのおかげで、今まで尻尾を出さなかった鬼舞辻が動き出したことが分かった。それも狗巻凛の生まれ変わりである絢蘭を狙っていると。確かに私たちで守ってあげれれば一番だけど、あの子には剣士として素晴らしい才能を受け継いでいる。私自身は鬼殺隊に入らなくてもいいと思っているけど、彼が言ったように絢蘭も無一郎も鬼殺隊員になるだろう。だからその時が来たら実弥達には先輩として導いて欲しいんだ。もちろん守る意味も含めてね。そして、絢蘭にはもう一方で珍しい能力がある事を彼が教えてくれた。きっとその力は、今後の鬼殺隊においてなくてはならない力になる。大きな希望の光になる。その力については専門家に任せるのが一番だ。それに彼は、嘘をつかないし信用できるから大丈夫だよ。」
実「了解しました。俺自身出来る限り全力であいつらを守ります。」
耀「ありがとう実弥。期待しているよ。それと絢蘭の詳しい事はほかの柱にはまだ秘密にして欲しんだ。しのぶと義勇にも伝えるけどしばらくは普通に生活させてあげたいんだ。無一郎の回復にも時間が掛かるだろうし。あの子たちが鬼殺隊に入ることを望んだ時に、ほかの皆にも伝えようと思う。もちろん保護した事は伝えてもらって構わないよ。そして時間がある時にあの子達に顔を見せてあげてほしい。忍だけではなく実美にも懐いているようだからね。」
実「御意」
耀哉には、人の心を落ち着かせる不思議な声帯と未来を見通す不思議な力がある。
実弥はこの未来を見通す力を、何度も目の当たりにしている。
だからこそ信じることが出来る。
悟に対しての不信感はぬぐえないが、耀哉が言うことが間違ったことはない。
さらに、鬼殺隊悲願の無惨打倒に絢蘭の力が必須になるとのこと。
ならば実弥自身が目を光らせ、守ればいいと結論付けたのだ。