万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第12章 4.交渉
Noサイド
ここは所謂応接室の様な場所である。
この時代は珍しく、牛革のソファーが置かれている。
和室の面影を残した部屋となっている。
もちろんこの時代には、とんでもない高級品である。
流石は産屋敷家といったところである。
悟は、この屋敷にあるのが不思議に思ったのか、触り心地を確かめている。
といっても、悟もこのレベルの品なら、簡単に用意できる金銭感覚が狂った御曹司である。
そんな図々しい態度の悟に溜息が止まらない七海。
その様子を微笑ましく見ていた耀哉が切り出した。
耀「さて、五条殿と七海殿。遠いところよく来てくれたね。話は聞いた事があったのだけれど、私が思う以上に呪術師とはすごい力を持っているようだね。私の屋敷を囲っている結界をあっさりと見抜くとは驚いたよ。君たちが鬼や敵ではなく本当に良かった。」
悟「いやいやそんなに褒めても、何にも出ないよ?でもお館様の力も大したもんだよ。僕じゃなかったら流石に見つけられなかったからね。ねぇ七海?それにそこにいる強面のお兄さんを始め鬼殺隊だっけ?鬼を退治する組織をまとめる力には恐れ入ったよ。そのお兄さんや、さっき居た絢蘭と無一郎を助けたお姉さん達も正直さ、お館様より強いよね?鬼殺隊の中でもトップクラスの実力でしょ?」
実「‼おい。てめェさっきからお館様に対して失礼過ぎんだろォ!ふざけたこと抜かしやがって。それ以上言ってみろォ。俺がその口が二度と使えねェようにしてやらァ!」
七「五条さん。失礼が過ぎます。もっと自重して下さい!」
悟「えっ⁉何でお兄さんから凄い殺気むけられてんの⁉怖っ!でも勝負なら負けないよ。僕最強だからね。…ってか七海僕に対して失礼だよ。いつだって僕は紳士的じゃないか。」
七「はぁ…。」
実弥は尊敬する上司が侮辱され、血管が破裂しそうなほど血が昇っている。
七海は正体が良くわからない相手の総大将を相手に、相変わらずの失礼なマイペースぶりに頭が痛い。
耀「実弥落ち着いて。ありがとう。でも私は大丈夫だから心配しないでいいよ。それに彼らは今は敵じゃないし、私としてもこれからも敵対する気はないよ。」
実「…御意。」
部下や後輩はそれぞれを思って感情的になったり、先輩を抑えたりと奮闘するが、当人達は気にしていないようだ。
といっても、悟は元からの性格のせいだろが…。