万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達 戦うという事の意味
実「俺よりよっぽど強烈じゃねぇか。出血してなくても糞共が集って来たんだったら用心しねぇとなァ。こいつ等だけならまだ大丈夫だろう。だが合同任務の時に周りの奴が対処出来ずにお前らに負担が掛ったり、絢蘭が気に病むかもしねぇ。まぁ鬼を誘い出すには最高だがな。」
実際の任務での鬼の強さは分からないけど、僕達だけなら問題ないと思う。
勿論自分たちを驕ってる訳じゃない。
これからはさらに鍛錬を増やして絢蘭の隣に立てるようになるよ。
だけど選抜での他の人たちの事あんまり覚えていなかったけど、僕達より長い期間修行してあの程度。
ていう事は合同任務では僕達と同じか一つ上の人たちが遺書なんだよね?
正直邪魔になる気がする。
僕達のね?
し「そうですね。お館様にも相談して絢蘭ちゃんの血がどの程度の鬼にまでなのか調べる必要がありますね。今日採血したら早急に検査しなければ。柱の皆さんにも協力していただき、許可が下り次第検証しましょう。選抜中に分かってほんとによかったです。刀が届くまで時間が掛りますからその間に、結果と対策を考えられますし。もし知らずに任務中に大けがでもしたらと思う胸が苦しくなります。」
『ねぇね。しんぱいかけてごめんね。かってにせんべつ行ってごめんなさい。そうだよね。この先は強いオニとたたかうんだから自分の体のこと分かっていないとたくさんめいわくかけちゃう。だからけんさがんばるよ!それに”稀血”のことあんまりおぼえてないからさねみ兄もう一回おしえて。』
し「いいんですよ。あなた達の実力なら選別も難なく終えると思っていました。ただ人の死に直面するかもしれないと考えるとまだ早かったかもしれないと思っています。今回はあなた達の活躍で死者はいなかった様ですから。ただこれからはどうしても死を感じる場面があります。絢蘭ちゃんは人の死に敏感な様なので、心の教育もしましょう。残酷な事も言うと思いますが、鬼殺隊員として必要なことです。ただ絢蘭ちゃんのその純粋な気持ちを捨てないで欲しいとも思っています。難しいかもしれませんが。」
記憶がないせいか、僕は死について特に感じない。
だけど絢蘭は、記憶は無くても未来や過去が見えてしまう。
どんな悪人でも死なせたくない様だ。
だから死を目の当たりして傷ついた心は僕が癒すよ。