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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第11章 3.新しい居場所



いやー、仲がいいんだかどうか不思議な人たちだね。

「フフフ。治療はお任せください。ただ無一郎君の衰弱がひどいので完全に元気になるまでは時間が掛かりますが、心配はありません。絢蘭ちゃんも治療して、すぐ元気になりましょうね。だから目を閉じてゆっくりお休みなさい。大丈夫。起きるまで側にいますから安心してください。」


やっぱり限界だったよね。
いくら特級レベルの呪いが付いていたって精神力はまだ反転術式では回復できないだろうしね。
本当に2人ともよく頑張ったよ。


実「糞がァ。あの時兄貴を見つけることを優先して連れ出すんだった。まさか鬼じゃなく人間が連れ去るとはなァ…。完全に俺の油断だァ。何とか助けてやってくれ胡蝶。」


し「そんなに自分を責めないで下さい。あの日下弦の鬼三体を始め大量の鬼が村を襲ったとき来ました。それをいくら不死川さんがお強いと言っても限界があります。後に宇随さんが駆けつけてくれたそうですが、そこに鬼舞辻が来ていたんです。一般人の悪意まで気が回せる人なんかいないはずです。こうして命を頑張って繋げて生きていてくれたのですから、もっと誇っても罰は当たらないはずです。」

実「ああ。そうだなァ。こうやって生きていてくれてほんとよかったァ。」

強面のお兄さんはどうやら責任感が強いようだ。
にしても流石お姉さん。
お医者さんだから余計に言葉に重みがあるね。
って関心して聞いていたら彼女達の記憶の話になっていた。
そろそろ僕の出番かもね。


実「…。そりゃァ大事な兄貴目の前で襲われ瀕死の状態な姿みりゃァ、ただじゃすまねェだろうなァ。つうか胡蝶。何でこいつらの記憶喪失の状態詳しいんだァ?いくらお前でも、原因まで分からねぇだろォ?」


おぉ!
強面のお兄さん中々鋭いね。
ただこっからの話しは一般人には理解しがたいだろうね。
お姉さんは「これからお話することはとても普通なら信じられないと思います。」と前置きして話し出した。


し「実はですね。けんらんちゃん達のお兄さん亡くなった有一郎君から当時の状況は詳しく教えて貰ったんです。」

実「はァ?ふざけてんのかてめェ?そんな事ありえるわけねェだろうがァ!」


やっぱそうなるよね。
僕たちみたいに見える人じゃないんだから。
普通なら空想話って思うよね。
本当の事だけど。
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