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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第11章 3.新しい居場所



し「それはこの子達をよく知る方に教えていただいたんです。」

実「それはどいつだァ?」


さっきからここにいるヘラヘラしてる目隠し野郎どもかァ?
こいつら絢蘭の力を狙ってんだよなァ?
だったら何か知っててもおかしくはねェがァ。


し「不死川さん。これからお話することはとても普通なら信じられないと思います。ですが、私と冨岡さんは目の前で起きたことが、この子達を知ることに繋がったんです。」

実「どういう事だァ?」


どうか落ち着いて聞いてくれと前置きをされた。
そんなに驚く事って一体何なんだよォ。


し「実はですね。絢蘭ちゃん達のお兄さん亡くなった有一郎君から当時の状況は詳しく教えて貰ったんです。」

実「はァ?ふざけてんのかてめェ?そんな事ありえるわけねェだろうがァ!」


何の冗談か頭に一気に血が昇る。
だがァ、胡蝶の様子はおちょくっているようには見えない。
いつになく真剣な顔をしてやがる。


し「そう反応するのが普通でしょう。しかし事実です。私達が絢蘭から話を聞こうとしたとき、急に頭を抑え苦しみだしたのです。私の声が届かない程に。その時突然絢蘭ちゃんから凄い禍々しい気配を感じた時、彼が、怨霊化した有一郎君が表れたのです。私達は勿論警戒し、冨岡さんが攻撃しましたが一切効きませんでした。彼は彼女を守るため、彼女は有一郎君と離れたくないというお互いの思い呪いあい、絢蘭ちゃんの怨霊として、彼女の心のなかにいるようになったそうです。1年間栄養失調以外の傷や病気は彼女自身と有一郎君の呪力と呼ばれる力を元に、絢蘭ちゃんが自分の力に変換し、自分と無一郎君を何とか救っていたようです。といっても何がなんだか分かりませんよね?そこら辺の詳しいことはそちらのお二人に教えていただきました。」


怨霊ってどういう事だ?
幽霊とかそんな類いかァ?
胡蝶がこんな分かりやすい冗談言うわけねェし、御館様が言っていた力と関係ありそうだなァ。
俺はさっきからこの場の空気に相応しくない二人組をチラッと見た。


し「実際にみて貰った方がいいと思います。有一郎君。聞こえていたと思いますが、もう一度出て来て説明して貰えませんか?」


胡蝶が絢蘭に近づき話しかけと途端、部屋中に禍々しい気配が漂った。
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