万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第11章 3.新しい居場所
門前に行くと、御館様のご令嬢が既に待っていてくださった。
予定より早く着いたってのに…。
流石御館様だ。
俺はご令嬢に頭を下げた。
く「お待ちしておりました。不死川様。任務先から直接入らして頂き誠に有難う御座います。」
か「屋敷の1室にて、御館様がお待ちです。ご案内致します。」
実「御待たせしまして申し訳ありません。くいな様かなた様よろしくお願い致します。」
ご令嬢の案内である部屋の前に着いた。
く「こちらでございます。」
か「こちらの御部屋でお待ちになっておられます。」
く・か「「では、失礼致します。」」
案内して下さったお二方を見送り、その場に膝まずく。
実「御館様。失礼致します。風柱不死川実弥只今馳せ参じました。」
御「入っておいで。」
実「御意。」
御館様の許可を得て、部屋へは入り御館様に頭を下げる。
御「おはよう実弥。今日はいい天気だね。任務後にわざわざ来てくれて悪かったね。
実「お館様におかれましても、御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます。」
御「ありがとう実弥。此方へおいで。」
実「失礼致します。」
御「連日の任務後で疲れているところ来てくれてありがとう。今日呼んだのは、手紙にも書いた通り1年前あの村から連れ去られてしまった、無一郎と絢蘭を見つけることが出来たんだ。本当は実弥に行って貰いたかったし、実弥自身も行きたかっただろうが、何せ急な事だったんでね。しのぶと義勇に3時間程前に保護に行って貰ったよ。一刻の猶予もないと思ったからね。ごめんね実弥。」
実「いえ。俺のことは気にしないで下さい。1つ御聞きしても宜しいでしょうか?」
御「何でも聞いておくれ。実弥には全て知る権利があるからね。」
実「ありがとうございます。子供達は何処で発見されたのでしょうか?」
御「それはね。あの村の奥に小さな山があったのは覚えているかい?その山の奥に錆びれて木々に隠された洞窟があってね。どうやらその洞窟の奥で監禁されていた様なんだ。」
実「!!っ。申し訳御座いません。俺の見落としです。」
御「実弥どうか自分を責めないでおくれ。多くの隠や鴉でさえ今まで見つけられなかったんだ。実弥が独りで怪しい場所の殆どを捜してくれたお陰で1年で見つけることが出来たんだ。ありがとう。」