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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第11章 3.新しい居場所


実弥サイド

遠方の任務を終わらせ、宿に戻り今日も捜索のため体を休めていた。
そろそろ出発しようかと立ち上がると爽籟が手紙を持って俺の肩に止まる。


実「おい爽籟。こんな時間に誰からだァ?」

爽「御館様カラダ。実弥ガ探シテイル子供達ノ事デ至急出ソウダ。」

実「!!」

まさか!!
希望と不安を抱きながら御館様からの手紙に目を通した。


"実弥へ
遠方の任務ご苦労だったね。
実は例の子供達の居場所が分かった。
あの村の奥にある森のさびれた洞窟に監禁されていたようだ。
明日しのぶと義勇に保護に向かってもらう。
実弥も疲れてると思うが、こちらに戻り次第本部に来てほしい。
実弥にも意見を聞きたいことがあるから。
詳しくは明日。
産屋敷耀哉"


気が抜けて思わず壁に凭れた。
でもよかった。


爽「ドウシタ?実弥。御館様様カラノ手紙ニハ何テ書イテアッタンダ。」

実「あ゛ぁ。例の子供ら見つかったみたいだァ。胡蝶と冨岡が保護に向かうらしい。生きてるみてェで安心したわ。明日本部に向かう。」

爽「オオ!!ソレハヨカッタジャネェカ実弥。アノ日カラ毎日捜シテタモンナ。ヨウヤク安心シテ眠レルナ。ココ1年マトモニ寝テナカッタロ。」

実「マジでよかったわァ。無事ではねぇだろうが、命があるだけ安心だァ。俺が行きたかったが、此処からじゃ遠いんだろうよ。胡蝶が行ってくれるようだし。俺は本部で対面だァ。御館様もお話があるようだから。寝てねェのはお前もだろうがァ爽籟。付き合わせて悪かったなァ。」

爽「俺モ子供達ガ心配ダッタカラナ。ソレニ実弥ヲ1人ニサセタラ無茶シカネナイカナラナ。」

実「余計なお世話ァ。ったくゥ。おいもう休むぞ。明日出来るだけ早く本部に向かう。」


相棒との会話を切り上げ明日に向け早めに床へ入る。
だがマジでよかった。
あの時俺の不注意で村の奴等に連れ去られ、1年も何処かに監禁されちまったんだからなァ。
子供らに会ったら謝んねェと。
それと御館様様からの話とは何だァ。
まさか塵屑野郎以外にも狙っている奴が入るのか?
嫌な予感を抱きつつ体を休めた。

そして翌朝、隊服に着替え本部へ向かった。
到着したのは昼過ぎになった。

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