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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第11章 3.新しい居場所



そんな普段みたこと無い表情に、しのぶだけではならず、あまり顔の表情の変化が少ない義勇まで目を見開いた。
だが、柱の中でも鬼への怒りや憎しみが強く、普段一般隊士からは怖がられるが、実は優しく、面倒見がいいのだ。
しのぶはその事を知っているため、優しく見守っていた。
絢蘭も最初は傷だらけの顔に怯み、しのぶの手をぎゅっと強く握るが、実弥の態度に本当に心配してくれたと分かり体の緊張が溶けていく。


し「誰も不死川さんを責めたりしませんよ。御館様に黙ってまでこの子達を捜し続けてくれたんですから。ねぇ絢蘭ちゃん?」

『えーっとね…。捜してくれて、見つけてくれてありがとう。…さねみお兄ちゃん。』


真っ赤な顔で辿々しいが、何とか感謝を伝えた絢蘭。


実「!!。いいんだよォ。当たり前の事をしただけだァ。それより疲れてるだろ?布団で寝ちまいなァ。冨岡ァ何つったってんだ。そいつを早く寝かせて治療の準備しねぇか。」

義「…悪い。」


ずっと少し後ろで立っていた義勇は、実弥に怒鳴られようやく動きだし、無一郎を布団に寝かせる。
そんな様子を見たしのぶもの手を引き、布団へ寝かせる。


し「フフフ。治療はお任せください。ただ無一郎君の衰弱がひどいので完全に元気になるまでは時間が掛かりますが、心配はありません。絢蘭ちゃんも治療して、すぐ元気になりましょうね。だから目を閉じてゆっくりお休みなさい。大丈夫。起きるまで側にいますから安心してください。」


しのぶの言葉に目をうとうとさせながら眠る絢蘭。

その手はしのぶの手をしっかり握られており、それが微笑ましいしのぶは優しく手をほどき治療の準備を開始した。


実「糞がァ。あの時兄貴を見つけることを優先して連れ出すんだった。まさか鬼じゃなく人間が連れ去るとはなァ…。完全に俺の油断だァ。何とか助けてやってくれ胡蝶。」


悔しそうな顔で無一郎を見つめる実弥。
予測が出来なかったせいで1年も洞窟で苦痛な生活を送ったと思うと申し訳無くて仕方がない。
今はしのぶに任せるか無い事が余計に実弥を苛立たせる。

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