万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第11章 3.新しい居場所
しのぶの的確な案内のお陰で目立たず、目的地の一キロ前までやって来た。
ここからは鬼殺隊隊の本部まで走っていく。
原則柱以外本部の場所は知られていないからだ。
し「伊地知さん。ここら辺で停めてください。運転ありがとうございました。ここからは走っていきますので、七海さん降りる準備を。」
伊「分かりました。あそこの角で停めますね。私は宿の方に戻りますのでありがたいです七海さん、何かありましたらご連絡下さい。」
車が止まると、しのぶと義勇は手拭いを取り出した。
ちょうど悟も降りてきたようだ。
し「絢蘭ちゃん。眠っていると思いますが、念のため手拭いで目を隠させて貰いますね。」
そう優しく声をかけると、絢蘭の目元に優しく手拭いを覆った。
義勇も同じく無一郎の目を手拭いを覆い、車を降り前に抱き抱える。
伊地知以外全員降りると悟が近くにやって来る。
悟「どうやら本部が近いようだね。」
し「ええ。ここからは私達が先導して走りますので、お二人とも着いてきて下さい。くれぐれも本部の場所は内密にお願いしますね。」
義「…御館様を待たせるわけにいかない。急ぐぞ。」
誰の返事を持たずに走りだしてしまった。
そんな義通に苦笑いを浮かべ絢蘭を抱き直す。
し「あらあら。先に行かなくてもよろしいのに。絢蘭ちゃん少し揺れますが我慢してくださいね。さて私達も行きましょう。」
悟「流石鬼殺隊。お兄さん走るの速いね。七海置いてかれるなよ?」
七「問題ありません。」
義勇を追うように3人も走り出した。
暫くして大きな屋敷が見えてきた。
しのぶ達は門に着くと止まり、絢蘭達を一旦降ろした。
し「ここが、鬼殺隊本部です。流石お2人です。私達の速さに
息を切らさず着いてこられるとは。」
悟「まぁ最強だからね。僕は、お姉さんの速さにビックリしたよ。」
お互いの能力を改めて認識しながら、しのぶと義勇は絢蘭と無一郎の手拭いを外す。
し「私も柱ですから。冨岡さん。無一君はまだ起こさずにいてあげてください。絢蘭ちゃん?起きれますか?」