万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第10章 2.進む先にもう一つの光
絢蘭サイド
村の人達を思い出したら涙が出て来て、体が震えてきた。
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫。
ここには味方しかいない。
目を瞑ってどうにか落ち着かせようと思ったら急に暖かい温もり包まれた。
ねぇねの匂いだ。
藤の花の香りが段々落ち着かせてくれる。
し「散々嫌な思いをさせられた相手なのに絢蘭ちゃんも無一郎君もよく頑張りました。そんな相手を助けてあげることなんて中々出来ません。絢蘭ちゃんは本当に心の優しいしい妹です。姉さんは誇りに思います。絢蘭ちゃん、無一郎君私達が来るまでよく生きていてくれました。迎えに来ることが遅くなりごめんなさいね。もう大丈夫ですから。」
『グスン。ありがとうねえね。大好き。ねぇねも辛かったら無理に笑わないで。ねぇねも守れるように私もっと強くなる。』
し「!!。そうですね。ありがとう。私も絢蘭ちゃんが大好きよ。ところで五条さん?絢蘭ちゃんを泣かせるようなことまでして確かめなくてはならなかったんですか。絢蘭はまだ9歳で幼い女の子なんですからもっと繊細に対応してください。」
悟「ごめんごめん。そんなつもりはなかったんだけどな。絢蘭ちゃんごめんね。そしてこの指を封印してくれてありがとう。この指はね、呪いの王と呼ばれる両面宿儺の指なんだ。」
『りょうめんすくな?』
悟「そう。ずっーと昔に実在していた呪い王。でも安心して今は封印されて、そいつの指が器と呼ばれる存在に受肉しない限りまず復活しないし、確率も1000万人人1人いるかいないかだから」
し「ですが、封印されいるはずの指が絢蘭ちゃんの所にあるのですか?」
悟「何せ強い封印といってもだいぶ昔にかけられてるから弱ってきているんだ。そしてその指は呪霊達を特級相当まで力付けるんだ。我々も全国を回って再度封印したり、取り込んだ呪霊を祓って回収しているんだけど、何せ何処に封印されたか分からないから大変なんだこれが。きっと絢蘭ちゃんが祓った呪霊が取り込んでいたんだろう。でも絢蘭ちゃんが結界を張ってくれたおかげで、被害が拡大しなくて済んだよ。ありがとう。」
そういうと悟は頭を撫でてくれた。
本当は、絢蘭自身が宿儺の指を呼び寄せているとは言えなかった。