万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第10章 2.進む先にもう一つの光
絢蘭サイド
『違うの…。分からないけど目の事褒めてもらえて嬉しかったの。…あとなんだか懐かしくなって、分からないけど…ヒック。』
なぜだろう?
まったく分からないし覚えてもないのに、同じ事を誰かに言われた気がする。
多分大切な人。
胸が温かくなって、涙が出てきたの。
悟「そっか。久しぶりにちゃんとした人が来たんだもんね。一年近くお兄ちゃんと頑張ったもんね。おいで?泣いていいよ。」
私たち頑張ったよね。
もうこんな生活しなくていいんだね。
よかったね、むい。
神様は見捨てないでくれたよ。
気づいたらお兄さんに抱き付いて思いっきり泣いていた。
こんなに泣いたのいつぶりだろう?
まったく思い出せない。
まぁいいや。
悟「どう?少しは落ち着きましたかな?お姫様?」
どれ泣いたか分からない。
でもお兄さんのおかげでなんだかすっきりした気分。
『…うん。お姫様って私のこと?』
悟「もちろんそうだよ。可愛いお姫様。」
お姫様と言われほっぺたが熱くなる。
悟「照れちゃって可愛い!」
七「んん。五条さん。何やってるんですか。本来の目的を忘れないで下さい。」
悟「もう七海見れば分かるでしょ!こんなか弱い美少女が兄と1年もこんな中で頑張って生きたんだよ。労を労ってるに決まってるじゃん。」
し「絢蘭ちゃんの気持ちを察して、泣かせてくれたことは感謝します。ですが、もう離れたらいかがですか?」
悟「お姉さんまでひどい!」
そういえば、お兄さんの目も青くかがやいてきれい。
だけど不思議な力がみえる。
私と似たような。
『…お兄さんの目も蒼くてキラキラしてるね。』
悟「悟でいいよ。でしょう?絢蘭ちゃんには負けちゃうけどね」
『…さとるも見えるの?色んな物とか人の考えていることとか。』
悟「よく分かったね。絢蘭程ではないけど見えるよ。この目の事を六眼っていうんだ。絢蘭ちゃんには劣るけど珍しいんだよ。絢蘭ちゃんの目の事は今度教えてあげるね。」
私の目みたいに、さとるの目もふしぎな力があるんだね。
よかった。
仲間が出来たみたいで嬉しいな。