万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第10章 2.進む先にもう一つの光
悟サイド
さて七海がお二人の気を向けているうちに、僕はお姫様にあいさつを。
悟「こんにちは。お姫様。僕は五条悟。お名前は?」
『……時透絢蘭。』
ヤバイ。
マジ美人で可愛いすぎる。
確かまだ12歳ぐらいだよね?
可愛そうにこんなに痩せて汚れちゃって…。
元の姿に戻ったらとんでもなくなっちゃうね。
どうしよ。
一生僕の傍においときたい…。
んん。気を取り直して。
悟「絢蘭ちゃんか。いい名前だね。そして凄く輝いて綺麗な目をしてるんだね。」
『…きれい?』
悟「うん。勿論全部可愛くてとても綺麗だけど、特に絢蘭の目は眩しいぐらい綺麗だよ。きっと絢蘭ちゃんの心が優しくてとても澄んで綺麗だからだね。きっと。」
これが噂の十二眼か。
本当にダイヤモンドみたいに輝いているし、光のもとに出れば万華鏡の様にきらびやかに見えるんだろうな。
"万華鏡の姫君"と名付けた人ナイスネーミング。
七「貴方は大人しくすることが出来ないんですか。私が必死に彼女達の誤解を解き、ここに来た経緯を説明しているのに、少女をナンパするなんて。いい加減にしてください。」
ギクッ。
あーあせっかく絢蘭ちゃんとのお喋りが楽しくなってきたのに。
悟「だって七海の話固っ苦しくてながいんだもん。それにこんないたいけで可愛いお姫様をナンパする訳ないでしょ?彼女達に説明するより本人にどうしたいか聞こうとしてただけだよ。」
し「!!っ絢蘭ちゃん?」
お姉さんの声に驚いて、絢蘭ちゃんの方を見たら綺麗な目から涙を静かに流していた。
七「五条さん。何泣かせているんですか!?」
いやいや!僕のせいですか?
一先ず泣き止ませないと僕が悪者になっちゃう。
悟「どうしたの?どこか痛い?嫌なことあった?お兄さんに何でも言ってごらん?」
『…違うの…。』
悟「えっ?」
『違うの…。分からないけど目の事褒めてもらえて嬉しかったの。…あとなんだか懐かしくなって、分からないけど…ヒック。』
悟「そっか。久しぶりにちゃんとした人が来たんだもんね。一年近くお兄ちゃんと頑張ったもんね。おいで?泣いていいよ。」
そういうと躊躇いなく僕の胸に飛び込んでようやく子供らしく泣き出した。
辛かった分全部流していいぞ。