万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第4章 4章 硝子に皹が入り始める
Noサイド
前を歩く3人いや、絢蘭姿を観ながら母親はふと考える。
母「お父さん。それにしてもさっきのはなんだったのでしょうか?」
父「さっきのって?ああ絢蘭のことを化け物扱いしたことか?あいつこんな可愛い絢蘭のことをなんて言いやがるんだ。次あったら許さぬ。」
母「その事はもちろん腹が立ちます!あの子の耳に入れないようとっさに抱き抱えましたが。でもお父さん、有一郎と無一郎にも言いましたが喧嘩事はよして下さいよ。貴方が傷付いて帰って来て一番悲しむのは絢蘭なんですから。」
父「そうだよな。すまない。俺も気を付けるよ。」
母「分かって下されば良いんです。じゃなくてその後のことですよ!お父さん達が言い争いなって当然絢蘭が泣き叫んだじゃありませんか?」
父「そうだな。その瞬間ぼわんと風のような物が通った瞬間あいつら尻餅着いてたな確か。」
母「そうなんですよ。あの子が泣き叫んだ瞬間というのが少しばかり気になりまして。絢蘭に不思議な力があるのではと少し思いまして。あの子を見つけたときも光が教えてくれたのでしょう?」
父「まあ確かに灯りもないところで一部だけ異様に光ってたな…。まあ難しく考えるな。まだあるとはっきり分かった訳じゃないし、もしあって俺達の娘には違いない。そうだろ?」
母「そうですね。私たちの大事な娘ですもの。今日みたいなことがあっても私たちが守れば良いですし。あんな逞しいお兄ちゃん達もいますしね。」
そういって3人を見る眼差しは母親の顔に戻っていた。
だがまだ知らない。
すでに村中に絢蘭の存在を知られ怪訝に思われ始めていることを。
まだ知らない。
万華鏡の姫君の能力が開花し始めたことを
村人が急に尻餅を着いたのは
”覇王色の覇気”のせいだ
王の素質があるものだけが取得できるとても貴重なもの
狗巻凛にしたって取得したのは十代後半と言われている。
また本来広範囲の敵に対して発動するため範囲や相手を狙って発動が出来ないが、絢蘭に場合大好きな家族が見知らぬ人と喧嘩をしている。
それを止めたくて無意識に村人にのみ発動された
幸いまだ2歳のため力が弱く尻餅程度で済んだが5年後だったら間違えなく気絶していた。
本人はまだ気付いていない。