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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光



一先ず敵ではなさそうだ。
だけどむいの警戒心が高ぶりすぎて興奮状態になっている。
速く落ち着かせないと!
もう一度お姉さんを見ると、日頃から同じ服を着た人の治療もしているようだ。
村を襲ったという化物を倒し、人を助けている。
大丈夫。
このお姉さんは味方だ。
お兄さんはちょっとなに考えているか分からないけど同じ服装だもん。
大丈夫。


『むい。この人達は大丈夫だよ。なんで助けてくれるのは分からないけど、彼奴と違う目をしている。信じて大丈夫。だから薬飲んでむい。』


無「…分かったよ。」


し「少し染みると思いますがゆっくり飲んでくださいね。すぐにお薬が聞いてきて落ち着くはずですので。」


何とかむいを落ち着かせ調合して貰ったお薬を飲ませることに成功した。
だけど問題はここからだ。
味方のはずだけど信じきれない。
この目のせいでまた酷い目にあうかもしれない。
そう考えると体震えてきた。


し「大丈夫ですか?落ち着いて。私達はある方の命で貴方達を助けに来たのです。」


『…お姉さんたちはバケモノをたおしているの?』


し「えッ!!」


『村のおじさんたちが言ってた人をたべるバケモノ。私はそいつのなかまじゃないのに、ずっとずっとだって言われて長い時間ここにいる。オネェさんたちも私をバケモノだとおもうの?』


聞かずにはいられなかった。
私は嘘を見抜く事が出来る。
本当に信じていいのか試すために。
そしてもう一つのことを聞くために、懸命に口を動かした。


し「まず自己紹介を致しましょう。私は胡蝶しのぶと申します。そこに立っているのは冨岡義勇さんです。私達は鬼殺隊という鬼を滅する組織に属しています。貴方達は時透絢蘭ちゃんと無一郎君ですね。私達は貴方がおっしゃった通り、鬼という化物を滅する仕事をしています。それと村の方が何て言おうとここにいる私達と私達の主は決して、貴方の事を化物だなんて微塵も思っていませんよ。」


お姉さんは私の頬に手を添えながら目を見て答えてくれた。
目を見る限り嘘はついていなかった。
じゃあ何で…。

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