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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光


義勇サイド

久方ぶりに怒鳴った気がする。
俺自身がきっと一番驚いているだろう。
それにしても愚図過ぎる奴等だった。
まだ赤子であるのに、見た目の偏見により森に捨てたままにするとは人間がすることではない。
その後も迫害し、鬼に襲われたとなればまたその子供の容態のせいにし、この様な所に一年近く監禁するとは腸が煮え繰り返る。
髪色と目の色が普通ではないだけで皆この様なめに合うのか?
あいつらの前に煉極や宇随に不死川当たりを連れてくれば良かった。
といってもどう言い出すかが難題なのだが…。
そんな事を考えながら洞窟進んでいると


し「冨岡さんありがとうございました。だけど冗談とはいえ、あのような人も一応一般人ですから日輪刀を抜いたら隊律違反になってしまいますよ!それはさておき、普段からあのくらいお話になればいいのに、何故いつも無口なのですか?」


いきなり胡蝶に礼を言われ驚いてしまった。
だが一言余計だ。


義「(俺だって腹をたてることはある。勿論あのような愚図相手に抜刀するわけ無かろう。少し脅しただけだ。そして俺はいつも話している。それより子供が心配だ。)行くぞ。」


俺達はその後言葉を交わさず洞窟の奥まで急いだ。
少し経ってから人らしき気配を三つ捕らえた。
だが御館様からのお話によれば子供は2人のはずだ。
胡蝶もそれを感じ取ったようだが特に気にした様子はなく、歩みを止めなかった。
俺もその後に続いた。

そしてようやく子供見つけた。
やはり二人だ。
先ほど感じたもう一つの気配はなんだったのだろうか。


し「冨岡さんはここで少し待っていてください。私が良いと言うまで動かないで下さいね。怖がらせたくありませんので。」


義「承知した。」


二人とも特に男児の方が素人の俺が見ても酷く衰弱している。
ここは医学に長けている胡蝶に任せるのがいいだろう。

胡蝶が必死に男児の警戒心を解いている最中、何故か俺は女児に見つめられていた。
子供は得意ではないのに何故か目を剃らすことが出来ず、見た事のない輝く目で全てを見透かされている様だった。
暫くして、目線は胡蝶へ移り同じ様に見つめていた。

『むい。この人たちは大丈夫。何でたすてくれるのかは分からないけど、ちがう目をしている。しんじていい。だからのんで?。』


驚いた。
やはりその目には全て見えるのか?
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