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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光



なにやら不吉な声が聞こえてきました。速度を上げると、真っ青な顔をした二人に遭遇し、思わず足を止めました。
お一方は首と腕を痛めているようで、首に何かに締め付けられた後が見られます。

し「どうかなさいましたか?」

村1「ば…化物が急に現れて襲われたんだ!もう少しで殺されるところだった。」

村2「あの餓鬼のせいだ!あの時見たいに化物を呼び出して俺たちを殺そうとしてたんだ!」

し「あの時ってひょっとして一年前にこの近くの村が襲われた時ですか?」

村1「そうだ。あの時は大量の化物に村が襲われたんだ。」

村2「あの餓鬼が化物達を呼んで俺達に復讐したんだ!」


鬼舞辻や上弦の鬼以外、鬼を呼び出すなんて出来ないはずなのですが…。
何やら勘違いしているようですね。
復讐という言葉も気になりますし。


し「復讐とおっしゃっていましたが、その子供にあなた方は何か復讐されることでもしていたのですか?」


おや?空気が変わりましたね。
粗方予想はつきますが、小さな子供相手に一体何をしているんでしょうねこの人達は。
私の笑顔の仮面の下は怒りが沸き上がって来ています。
抑えなくては。


村1「…ある日、山の中に黒目の色がなくて、髪色も気色悪い赤子がいたんだ…。俺達は気味が悪いから放って置いた…。」

村2「だがあの時透の男が、その餓鬼を拾い育てやがって…俺達はあの餓鬼もろとも村から追い出そうとしたが、出ていかなかった。そして時透の両親が死んだ頃から、村に化物がやって来るようになったんだ。あの餓鬼が、俺達に腹いせで化物呼んだに違いねぇ!!」


義「何の罪もない赤子を見捨てたというのか?さらに容姿の違いだけで迫害をし続け、村に問題が起きればその子供のせいにしていたのか?子供が原因だという証拠があってやっていたんだろな?」


想像以上の出来事に、怒りが抑えきれなくなりそうな時、冨岡さんが珍しく怒った表情で問いかけていました。


村1「な、何だよいきなり!!証拠なんてあるわけねぇ!」

村2「そうだ!つうかあの餓鬼の異様な目が証拠だ!」


義「笑止千万!子供の容姿だけで己のいい都合にコロコロ変えよって。何故村が鬼どもに襲われたかよく分かった。お前らのような人間がいるからだ。その子供に長く守られていたというのにこの愚か者めが!」

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