万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光
それもそのはず。
その君の悪い指は絢蘭の祖先が、呪いの王両面宿儺を封印した際に復活を恐れ両手の指をバラバラに全国に封印した物だ。
だが絢蘭の成長とともにその封印が弱まっているせいで、何本かは呪霊に取り込まれてしまっているのだ。
しかし絢蘭は自分がどういう立場や先祖の事の記憶がない。
そして頭痛と共に本能が警告している。
"今すぐ封印しなさい"と。
無「えっ!何でもう一本あるの?」
『何でだろう。思い出せないんだけどあぶないとおもう。出きるかわからないけど、このゆびのけはいをとじこめてみる。多分このゆびのせいでやつらやって来ちゃうから。』
無「わかった…。無理しないでよ…。頭痛も治まっていないんだろ?」
どちらかというと、無一郎の方が無理をしている。
顔は絢蘭の方を向いているが、息も切れ切れになってきている。
そんな無一郎への心配を顔に出さないようにし、無一郎にくっつき安心させる。
この時触れ合った肌を通じて、無意識に反転術式をかけていたため、次第に呼吸が落ち着く。
その様子に安心して封印の準備に入る、絢蘭。
『大丈夫だよ。ありがとうむい。むいも少しでもきぶんわるくなったらすぐに言ってね!』
自分の方が辛いのに、妹心配してくれる兄に笑顔で答える。
そして再び、幼さが消え去り空気が張り付める。
『(この指から出ている禍々しい気配を隠す。そして一般人には見えないように。一番大事なのは破られない強度。)』l
イメージする。
そして呪力で端に追いやり、指へ半円を描くよう囲む。
青い結界、黒い結界を順に重ねを張り終えた。
試しに呪力を飛ばすが破れる問題はなさそうだ。
『ふぅー。よし!!これで一先ず大丈夫だよ。』
そう言って満面の笑みを無一郎に向ける。
無一郎は頭を撫でてあげる事が出来ない。
その代わり優しい笑顔で、
無「お疲れ様。よく頑張ったね。」
と労ると、嬉しそうに頷く絢蘭。
それからしばらく二人で寄り添いながら眠りに就こうとした。
しかしまた絢蘭の表情が険しくなる
無「どうした?」
『誰か来る。人だけど村人じゃない。』
警戒をしていると
し「あら?こんな所に入らしたのですね。」
刀を持った二人組が入ってきた。