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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光



『むい。もう大丈夫だよ。きぶんわるくない?』

無「大丈夫だよ。ありがとう絢蘭。またいつもやつ?」


そう。
実は呪霊が現れたのは今日が初めてではない。
洞窟で監禁されてから三ヶ月程たった頃から四級レベルの雑魚呪霊がちょくちょく現れていたのだ。
見つける度に頭痛が絢蘭に襲ったが、その時に一瞬流れる情報から呪力で祓うか浄化していたのだ。

しかし今回は特級レベルの呪霊で、呪力を飛ばすだけでは祓えず、無意識に流れ込んだ術式で祓ったということだ。


『うん。でも今回のは強くて人をおそうのやつだったから。ごめんね。私のせいで、ごはんなくなっちゃったかも』


そう話す絢蘭はいつもの幼さがある#NAME#に安心する無一郎

無「絢蘭のせいじゃないよ。大丈夫だよ。それよりあそこに落ちているのは人の指?」

無一郎の向いている方は、さっきまで呪霊が居たところだった

『えっ?ゆび⁉︎ッいたッ……ん?。』


その指のようなものを見た瞬間再び強い頭痛が襲う。
そして記憶がなくなる前に呪霊のいた痕跡にあった指と
同じようである。
その時拾い懐に入っている指が、仲間を求めるように僅かに振動を起こしている。


無「大丈夫?また頭痛いの?ん?どうした?」


絢蘭が少し困惑した表情で、身を捩っている。

『んー。なんかふくの中がくすぐったくて。なんかうごいているみたい。よいしょっと。っ!。』


何とか体を捩ってはだけた着物から指を放り出し、その指を見て絢蘭は目を見開いた。
絢蘭はもちろん持っている指の記憶はない。
しかし簡単な封印をしていることから、記憶がなくなる前に見つけて自ら封印をかけたと、無理やり納得させた。
そして頭痛に耐えながら考え始める絢蘭。
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