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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光


義勇サイド

俺は今御館様の命で、昼であるがある子供達を救出するため胡蝶と共に任務地へ向かっている。
御館様の命であるから向かっているが、本来なら一年程前からこの任務に携わっている不死川が向かえないということで、代わりに俺が呼ばれたらしい。

俺は不死川の役に立てるなら嬉しいが、本人は納得しているのだろうか?
そもそも俺より適任がいるはず、煉極とかいつも前を向いて笑っている。
俺みたいに愛想のないやつが行っても恐がるだけでは?
だけど御館様は

御「きっとあの子達にとっても義勇にとってもいい出会いになるはずだよ。」

と言われてしまった。
例えいい出会いだとしてももう大切な者は作らない。
俺が弱いせいで二度もあんな想いをするのはもっての他。
そもそも俺は柱ではないし、鬼殺隊にいていい存在ではない。
だが、他に行く宛もなく償いとして鬼を狩っている。
こんな身分でこんな想いを抱えている俺が柱と対等な位置にいてはいけないのだ。

思い悩んでいると胡蝶から話しかけられたようだ。

し「冨岡さん。何とかおっしゃたらどうですか?」

不味い。
何も聞いていなかった。
ここは当たり障りなく…。

義「…そうだな。」

これで大丈夫だろうと胡蝶方を向いたら気配が怒りに満ちていた。
何故だ?
胡蝶は笑顔だが、いつも少し気配に怒りが混じっている。
何が原因かは分からぬが、本人はいたって普通に接しているので深くは触れない。

俺は鬼殺隊に入ってからは御館様以外とは少し一線を引いている。
合同任務も必要最低限を述べ黙々とこなしてきた。
そして気づいたら柱へ昇格していた。
だが、先程も言ったが柱は名前だけで俺は柱ではない。
柱合会議も本当はいてはならない存在だが、御館様にご負担をかけるわけにもいかず、一応参加しているが座っているだけだ。

そのような生活を送っていたせいで人と上手く会話が出来ず、何故か不死川には毎回怒鳴られる。
気のさわる事を言っていないはずだが、伊黒にも何故か冷たい目で見られる。
何故だ?

そんなことを考えていたら急に臭ってきた人の血肉の臭いと家屋が腐った匂い。

し「冨岡さん。目的地の村に付きますよ。例の洞窟は村から少し離れたところですよ。」

義「承知した。」

胡蝶もこの匂いに気づいたのだろう。
先程とは一辺険しい表情になっていた。

俺たちは村の奥へと足を進める。
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