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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光



そんな私も、両親と最愛の姉や一人を残した継子を鬼に惨殺されています。
まだ姉さんも私も鬼殺隊に入る前に家に鬼が入ってきて両親が殺させれました。
恐怖で怯えながら隠れた私たちを、悲鳴嶼さんが助けに来てくれたのです。
その背中見て私たちは鬼殺隊に入ることを決めました。

この時まで、幸せの道はずっとずっと遠くまで続いているって思い込んでました。
破壊されて初めてその幸福が、薄い硝子の上に乗っていたものだと気づきました。
そして自分達が救われたように、まだ破壊されてない誰かの幸福を強くなって守りたいと思ったんです。
姉さんともそう約束したんです。

"鬼を倒そう。一体でも多く二人で。私たちと同じ思いを他の人にはさせない。"

私は柱の中で頸を斬る事が出来ません。
小柄で細身で手も小さい。
悩みました。
ですが、私には薬学と医学がありました。
そして、鬼を殺せる藤の花の毒生成することに成功しました。
私は小柄な分反射速度が誰よりも早いのが武器になりました。
付き技では柱の中でも上位にいます。
速さを上乗せすることで、技の威力を上げられるのです。

力が弱くても、鬼の頸が斬れなくても、鬼を一体倒せば何十人。
倒すのが上弦だったら何百人もの人を助けられます。

しかし上弦に遭遇したのは姉さんでした。
私がもう少し早く付いていたら姉さんは死なずに済んだのかもしれない。
もう少し早く付いていたら上弦だろうと怒りで殺せたかもしれない。
悔やんでも悔やんでも悔やみきれません。

姉さんはとても優しく心が綺麗な人でした。
どんな時も笑顔で、私の笑った顔が好きだと言ってくれました。
そんな姉さんを尊敬していますし、今も大好きな大事な姉さんです。
ですが、姉さんは優しすぎました。
姉さんは鬼と仲良くなりたい、無意味な戦いは減ると信じてました。
しかしそんな鬼に殺されてしまった。
姉さんの意思だけは引き継いでます。
姉さんが好きだと言ってくれた笑顔を張り付けて。
だけど心の奥底では鬼が憎くて仕方がないんです。
姉さんの様に綺麗でない心の私は、まだまだ未熟者です。


話していたら目的地が目の前に。
うっかりです。

し「冨岡さん。目的地の村に付きますよ。例の洞窟は村から少し離れたところですよ。」

義「承知した。」

冨岡さんも感じ取っているんでしょう。
表情が心なしか険しくなりましたね。
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