万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光
一方冨岡さんは真逆な性格です。
何でもわりとはっきり口にする不死川さん。
自ら輪に入ろうとせず私たちから距離をとり、話しても言葉足らずな冨岡さん。
この二人は特に気が合わないというか、一方的に不死川さんが言葉足らずな冨岡さんの言葉に激怒してしまうのです。
それでも冨岡さんは誰にも嫌われていないと思っているようです。
もう少し言葉を足して欲しいです。
それでも冨岡さんは悲鳴嶼さんの次に柱就任して今現在も水柱としていらっしゃいます。
それは実は凄いことであり、柱になると任務も桁違いに危険度が上がります。
その任務で命を落とす柱も少なくありません。
特に十二鬼月の上弦の鬼は柱三人分の力があり、奴らのせいで命を落とした柱もしっています。
冨岡さんが上弦と対峙したかは分かりませんが、長く柱を努めていることは相当の手練れです。
これも風の噂で聞いたのですが、冨岡さんの御両親は早くに亡くなられ、御姉様が親代わりだったようです。
その頃は表情も明るかったとか。
しかし、御姉様が祝言を挙げる前日に鬼に家が襲われ、冨岡さんを庇うように御姉様が亡くなられたそうです。
鬼とは無情で残酷な生き物。
今まさに幸せの絶頂にいる方を何のためらいもなく殺すなんて絶対に許せません。
姉を鬼によって亡くす、気持ちがよく分かります。
その後御姉様が鬼に殺されたと親戚に言えば、心の病気だと言われ、都会に連れてかれそうになったようです。
しかし、逃げるように振り切り山のなかで倒れていたところ、冨岡さんの育手の知り合いに保護され鬼殺隊への道を決めたようです。
ですが、その年の最終選抜は少し様子がおかしかった様で、失格者つまり亡くなったのはたったの一名。
その他三十人程は全員合格という稀に見る事態が起きたのです。
最終選抜は毎年生存率が低く多くても三人生き残るのかどうかと言われています。
しかし恐らく亡くなった受験者は端から他の受験者を助け数えきれないほど鬼を倒したのでしょう。
亡くなってしまったのが凄く残念です。
それから冨岡さんから表情が無くなった見たいです。
言葉数も減り日々淡々と任務にあったていらっしゃる。
私の推測ですが、その亡くなった受験者と仲が良かったのではないかと。
それで今も自分を攻め続けているのが原因ではないかと思っています。
かといって部外者の私には何にも出来ませんが。