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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第9章 新章 1.暗黒に輝く2つの光


しのぶサイド 無一郎12歳 絢蘭10歳

私は今珍しく、昼の任務地に向かっている最中です。
何故か彼と。

し「確か1年程前に鬼が大量に表れて、村は壊滅で隊員達も多く犠牲にあったといわれる場所ですよね。」

義「……。」

し「不死川さんと後に宇随さんも合流したとか」

義「……。」

し「…。ゴホン。子供達が無事ならいいのですか…。」

義「……。」

し「……。」

義「……。」

……。
全くこの人は…。
私が気を聞かせて話しかけているというのに無視ですか?
まだこうして付いてきて下さるのが救いですが…。

し「冨岡さん。何とかおっしゃたらどうですが?」

義「……そうだな。」

し「……。」

義「……。」

ってたった一言ですか?
冨岡さんに期待した私が馬鹿でした。
そんなのだから嫌われるんですよと口から出そうになりましたが、何とか堪えました。
お陰で血管がピクピクしてますが。
本当に彼で大丈夫か不安になってきました。
鬼を狩ることに関しては、柱の中でも上位います。

しかし、今回の任務は御館様から直々の命。
それも子供達の救出が最優先だとか。
冨岡が物静かだから私とともに派遣されたのでしょうが、静か過ぎて不安です。
不死川さんに来ていただきたかったのですが…。

御「子供達絢蘭と無一郎は、既に限界が近いはずなんだ。彼女の力があっても後一週間持たせるのが限界だと思うんだ。本当はしのぶと実弥に行ってもらいたかったのだけれど、あいにく実弥が遠方の任務に入ってるなか、見つかったと知らせが来てね。一刻も争うから義勇、君に行ってもらいたい。大丈夫君になら任せられるから。実弥にも既に連絡はしてあるよ。」

本来なら1年前の事件が大きくなる前に、不死川さんが救出するはずだった様ですが、突然の鬼の大量出現に下弦ノ鬼が三体。さらに子供達家から鬼舞辻の気配。そして残った村人による隠への攻撃と子供達誘拐。

今思えば一年前御館様から不死川さんのことあまり叱らないようにと頼まれ、いざ現れた不死川さんの姿に驚いた事を覚えています。

普段自ら作った傷ぐらいしか怪我をしないのに、全身傷だらけで貧血状態だったのですから。
表情も何か思い詰めていたように感じました。

でも大丈夫ですよ。
私と冨岡さんで必ず救出しますから!


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