• テキストサイズ

万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味



俺の性格から、倒れるまで探すことを分かって、先手を打ったのだろう。

御館様の心遣いを無下にすることは、勿論出来ない。


実「お心遣い感謝します。明日にも詳細を報告に参ります。と御館様に伝えてくれェ。」

鴉「承知シタ。実弥クレグレモ自分ヲチスレ責メスギルナ。実美ノセイデハ決シテナイコトハ、耀哉モ分カッテイル。シノブノトコロデシッカリ休ムノダゾ。」

実「分かったから早く行けェ。」


鴉にまで心配をかける始末だ。

このままだと居心地が悪いから、早く行くように促し、重い足取りで蝶屋敷へ向かう。




蝶屋敷に着くと、胡蝶が出迎えてくれた。


し「お疲れ様です。不死川さん。御館様から簡単に詳細は聞いています。ざそかし大変な任務だったようで。その傷だらけな体の処置をしますので、診察室へどうぞ。」

顔は笑ってるが、明らかに怒ってやがる。

御館様のお陰でいつもの小言はないが、明らかに自分で着けた傷をみた時、胡蝶の空気が変わった。

だが余計な事言えば、確実に小言を頂戴するはめになるから、黙って胡蝶の後に続いた。

的確な処置をされ、言うまでもなく強制的に入院止まった。

ベッドに入るしばらくは、拐われた子供らの事が頭から離れなかったが、想像以上に疲れていたらしい。

目を覚ましたのは、翌日の昼過ぎだった。

胡蝶のを話だと、宇随が朝方見舞いに来たらしい。


し「そういえば、朝方宇随さんがいらっしゃいましたよ。珍しくショボくれた表情で、病室を覗かれていましたが、不死川さんが、起きる気配がないのが分かったようで、お見舞いの品だけ私に預けて変えられました。それにしても、重症な怪我人に、こんなものを見舞いに渡すとは、どういう神経しているのでしょう?」


そう不満げな胡蝶から、受け取った見舞いの品とやらは酒だった。

あの時冗談半分で言ったが、御館様の命を悪気は無かったとはいえ、無視しちまった結果が、俺の状態に罪悪感にでもかられたのだろう。

俺は、これから御館様の元へ赴き、昨日の詳細を報告にいく。

胡蝶からも渋々許可も出た。
















本当に渋々…。



/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp