• テキストサイズ

万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味



隠「生き残った子供の手当てをし終えた時、突然背後から何かで殴られ、抵抗を試みたのですが、更に殴られ気を失ってしまいました。申し訳ございません。鬼に対して警戒は怠らなかったのですが、まさか村の人間が子供達を連れ去るとは思わず…。私の記憶の限りでは三人組が、二人をどこかへ連れ去る際に「この娘のせいで、化物に村を滅茶苦茶にされたんだ。」という言葉を残した記憶があります…。」


比較的軽症だったのか、隠の一人が足元を於保つかせながら、報告にきた。


実「いや、お前らは何も悪くねェ…。クソッ。御館様の話にも村の連中から疎まれてるって聞かされてたじゃねぇかァ。俺が事前に伝えなかったことが原因だァ。気に病むな。怪我は大丈夫かァ?」


俺としたことが…。

クソッ!

鬼舞辻のことで村の連中のことを、疎かにしちまった結果がこれだ。

少女は怪我はなかったが、隠の話を聞く限りもう一人兄は怪我がひでぇみたいだし。

普通そんな状態の奴等に、勝手に濡れ衣着せて連れ去るかァ?

自分への怒りと、完全な偏見で連れ去った村の連中に腹が立って仕方がねぇ。

ここで一人で切れてても意味がない。

村の連中の足ならまだ近くにいるかもしんねぇ。


実「まだこの村にいる可能性があるから、俺が探してくる。お前らは休んでろォ。」

隠「いえ、私たちも探します。理由がどうと、私たちの失態ですので。」

実「…分かった。だが無理すんじゃねぇぞォ。爽籟!お前は空から探してくれ、他の鴉達にも手伝ってもらえェ!」


爽籟が頷き、飛び立ったのを合図に俺達も子供らを見つけるため、走り出した。
















だがいくら探しても見つからなかった。

爽籟達も空振りだったようだ。


実「はぁ…はぁ…。何処に連れていきやがったんだぁ?」


息を整えもう一度探そうとした時、御館様の鎹鴉がまた近づいてきた。


鴉[実弥。耀哉カラ言付ケダ。"任務ゴ苦労ダッタ。大体ノ事情ハ分カッテイルカラ、アマリ自分ヲ責メテハイケナイヨ。実美モ、怪我ヲシテイルヨウダカラ、他ノ隊士達ト蝶屋敷ニムカイ、シッカリ体ヲ休マセテ欲シイ。シノブニハ、私カラ伝エトクカラ心配セズ療養シテ欲シイ。元気ニナッテカラデイイカラ、詳シイ話ヲ聞カセテオクレ。"トノコトダ。コノママ蝶屋敷ニ向カッテクレ。]


御館様様には全てお見通しのようだ。
/ 462ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp