万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
ふざけた態度からようやく冷静になって、鬼どもを殲滅していく様子に息を吐き
実「はぁ…。確かになんの詫びにもなんねェからなぁ。それにこの森以外日が登ってる。塵屑どもは、ここにいる奴で最後だ。…今度酒持って詫びに来い!颯爽あの家に戻んぞォ!」
半分冗談を言い残し、隠達に警備させている子供らの元に急ぐ。
それにしてももう一人の兄はどこにいやがる?
それからさっきから感じる嫌な気配はなんだ?
その気配がなんなのか。
家について直ぐに分かった。
家に前に待機させていた隠達が何故か倒れていた。
急いで駆け寄り何があったか問いただす。
実「おい!しっかりしろォ!誰にやられたァ?何があったァ?」
隠「…不死川…様…。申し訳…ございません。不死川様が…ここを去って…から朝日が…昇り始めた…頃にもう一人の子供が……ぼろぼろな姿で…現れました。」
実「!!生きていたのかァ!それで餓鬼達は無事か?」
隠「戻ってきた…子供に声を…かけたのですが…聞こえていない…というよりは…早く兄弟を……確認したかったようで…残り少ない…時間を兄弟だけにして…様子を見ておりました…。その後…家の中から…私共を呼ぶ…声がしたため…家の中に入ると…初めから家にいた…子供…恐らく双子の兄だと…思われます。彼の…死亡を確認後…弟の怪我の手当て…に当たりました…。」
そっかぁ…。
死んじまったかぁ…。
最期少しでも兄弟で話せたなら少しは報われるだろう。
俺とは違って…。
過去を思い返しながら聞いていると、飛んでもない言葉が耳に入ってきた。
悲観な表情を向ける隠達
隠「不死川様…本当に申し訳ございません…。生き残った子供が村人に…連れ去られました。」
実「!!ッどういうことだァ!」
それが信実か確かめるために、家の中に入る。
実「!!」
半刻程前にいた少女の姿が無く、息を引き取った兄の亡骸だけが残されていた。
それともう一人の兄ものであろう血痕が。