万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
聞きなれた声と共に、爆発音と二本の日輪刀から繰り出される斬撃が、血気術を打ち消し同時に元十二鬼月の頸を落としていた。
正直助かったが、今頸を斬り落とした当人から呑気な言葉が聞こえ苛立ちながら睨みつける。
天「よお!不死川遅くなったな。てかお前なんでそんなぼろぼろなの?珍しいこともあるもんだ!」
実「てめェ…。何が遅くなっただ!遅すぎんだよォ馬鹿野郎が!任務にどれだけ時間掛かってんだよォ」
ようやく現れた音柱宇随天元に怒りをぶつけた。
天「おうおう。いつになくご立腹だこと。任務か?この俺様が時間なんかかけるわけねえだろう。合同任務だったが、鬼は三体。一体は十二鬼月だったが楽勝だったわ。それで虹丸からお前の所に救援要請がきてるとは聞いたが、お前がそんなこと出すたちじゃねぇだろ?それに邪魔しちゃ悪りぃし。」
実「はぁ…そんなことだと思ったわァ。お前が三体相手している間俺はなァ、その三十倍近くの塵屑どもを相手にしてたんだよぉ!おらァ」
血気術を弾き、雑魚ども殲滅しながら宇随に問い詰めてやる。
実「それになァ、これは御館様から直に下された任務だ。この村に向かう途中に雑魚ども大量に現れたから、御館様の鴉が虹丸に伝えたはずだァ。肝心なとこが抜けて伝わったみたいだがなぁ」
わざと嫌みッたらしく言ってやったら、冷や汗をかき始めやがった。
天「…それって、マジか?…」
実「大マジだぁクソがァ!四時間ぐらい前に御館様に呼び出されたんだよ。こっちとらお前が来ることになってはずなのに全然来ねぇからァ、塵屑どもに時間は取られるわァ、下弦だけでも三体出るわで、本来の任務に集中できねぇし。早く戻らねぇと。隠しに警護任してる嫌な感じが消えやしねェ…
。」
宇随が自分の相棒の虹丸を見上げると、奴も自覚があんのか落ち着かずうろうろしてやがる。
その様子を見て事の重大さが、ようやく分かったようだ。
天「悪い!まじで悪かったって!あいつ任務や情報を伝える速度ド派手に早ぇが、たまにド派手なことが抜けてる事があんだ。お前の颯爽が血相変えてきた時は、流石にヤバいと思って急いだが、まさか御館様からの要請とは…。後でお詫びに行かねぇと。それよりここは俺様に任せて、お前の御館様からの任務とやらに集中しろ。詫びにはならねぇが、ここにいる鬼ども全て俺様が相手してやる。」