万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
実弥サイド
爽籟の案内で下弦ノ弐がいる森へ入る。
早いとこ片付けねぇと、隊士達が持たねぇ。
長時間に大量の鬼ども。
たとえほとんどが雑魚でも、斬ってもわいてきやがる。
俺でさえ少し疲れを感じ始めているんだ。
隊士達はとうに限界を向かえているはずだ。
何とか生きて戦線を離脱させてやりたいが、ここに来て下弦ノ弐のお出ましだ。
さすがに下弦が出てくると全ての鬼を俺一人で捌ききれるか五分五分だ。
宇随は何してやがるんだ。
柱がもう一人いれば戦況は一気に変わる。
この際任務が入ってるかもしれないが、一か八か伊黒を呼ぶか。
足は宇随の方が早いが、鬼への憎悪は伊黒の方が勝っている。
それに無駄やふざけたことが嫌いで、俺とは話が合う数少ない理解者だ。
宇随がそんなに手間取るとは考えにくい。
と言うことは、どう伝わっているかはわからねぇ。
ひょっとしたら"御館様から"という重要な単語が抜けて伝わっている可能性がある。
だとしたら、"俺だから大丈夫だろう"と半分嫌がらせが働いている可能性が高い。
俺は爽籟に"すぐに来い"と言伝て頼み空へ放った。
少し走るとようやく下弦の姿を確認。
三名の隊士が必死に応戦しているが、いつ倒れてもおかしくないほど傷を負っていた。
更に回りには雑魚どもがちらほらしてやがる。
俺はまず周りのめんどくせぇ塵どもを一掃する。
実「風の呼吸 伍の型木枯し颪!」
高く飛び上がり空中から、地上に居やがる鬼どもに向かって、回転を加え広範囲に技を繰り出す。
それでも三割程残っちまった。
先に下弦の首を落とすべく、技を放とうとした時こいつとは別の方向から血気術が飛んでくる。
実「!!クソッ…。次から次へとふざけやがってェ…。」
新たに現れた元十二鬼月の血気術を刀で弾き返す。
だが、状況が悪すぎる。
俺以外戦える隊士はいない。
おれ自身も止血はしているが血を使いすぎて、視界がぐらつく。
下弦一体なら何とかなるが、元十二鬼月も加われば持つかわからねぇ。
この状況を打開するべく必死に頭を回す。
その時下弦ノ弐が血気術を放った。
実「!!ヴッ」
よりによって立ちくらみで体勢を崩しちまった。
くらうしかないと覚悟を決めた時…。
天「音の呼吸肆の型 響残無間!」