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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味



ようやく村にたどり着くがあまりの悲惨な光景に俺の足が止まる。

多くの村人であったであろう食い散らかされた大量の死体。

そのなかには見慣れた隊服を着た者の亡骸もある。

悔しさと鬼どもへの怒りで血管がぶちギレそうだ。

怒りに全て飲まれないよう呼吸を整え村のなかに進む。

村に一方踏み入れた瞬間僅かな違和感を感じた。


実「なんだぁ?鬼どもと人の血で気配がいっぱいの中僅かに感じるこれはなんだ?」


それは、この血生臭に似合わない、優しさというか暖かい気配が僅かに感じられたからだ。

実「この妙な気配が御館様が、言っていた娘が力を使った結界とやらの痕跡か?…ったく考える暇もねぇなァ!風の呼吸壱ノ型 鹿旋風・削ぎ!」


塵屑どもが進路を塞ぐようにやってきた。

先に人の気配を感じないことを確認し、技をお見舞いしてやる。

竜巻のようなつむじ風螺旋状に一直線に放つ。


実「お前らみたいな雑魚どもが何体集まったって、俺に勝てるわけねぇだろがぁ!邪魔だからさっさと消え失せろォ。糟どもがよォ。」


雑魚どもが一気に片付き、まだ戦っている隊士の元へ急ぐ。

鬼気配が一段と強くなり身を引き締め急ぐ。

そこには下弦の肆と目玉に刻まれた十二鬼月がすでに負傷して日輪刀を震えない隊士達めがけ襲う瞬間だ。


実「お前らァ下がれェ!」

言葉を放つと同時に利き腕では左腕を躊躇なく斬り受け、鬼の気を隊士から俺の血へ移す。

隊士達が離れ、鬼が血の匂いにふらつくのを確認し、技を放つ。


実「とっととくたばりやがれェ!陸ノ型 黒風烟嵐!」


ふらつく下弦の肆の視界から技を放つ。

下段から黒い霧を巻き上げるように頸に向け放ち、斬り落とす。

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