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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味



宇随のような冷静に判断できる奴がいてくれると正直助かるが、そんなことを本人に言ったら永遠に調子に乗るのが目に見えるから直接は嫌でも言わねぇ。

あいつも俺の性格を分かっているはずだしな。


颯「分カッタ?宇随様ニハ俺ガ伝エル。無理デモ虹丸ニハ確実ニ伝エル。実弥。俺ガ戻ルマデ無茶ヲスルナヨ?」

実「ああ。血はふんだんに使うがなぁ。糞塵ども泥酔させ一気に片付けてやらァ!それ以外いつもだから心配すんなァ。御館様の命もあるしなぁ。糞塵どもが、いくらいようが俺には関係ねぇ。多い方が殺しがいがあるしな。」

颯「…アマリ傷ヲ作リスギルト、胡蝶様ニ叱ラレルゾ。今カラソンナニ興奮シテイルトモタナ…マァイイ。宇随様ニ連絡シタラスグニ戻ル。ソレマデ気ヲ付ケロヨ。」

実「誰に言ってやがるゥ!胡蝶にとやかく言われるのは百も承知だぁ。だがぁチマチマ斬ってく方が時間かかるし効率悪りぃだろォがァ!心配すんな。まぁ頼んだぞォ」


俺に似て口調が荒いとこもある相棒だが、いつもなんだかんだで俺の心配をしてくれる颯爽。

若干不満げな表情を残しようやく宇随の所へ向かった。

爽籟が心配すんのも分かるが、俺は利用できるもんは利用する質でな。

俺の血もその一つだ。

俺の血は稀血の中の稀地だ。

通常の稀血は鬼どもにとって、稀血の人間を喰う事により何百人分の栄養を得ることができ、力をつけやがる。

だが俺の稀血は特殊で、血の匂いを嗅ぐだけで雑魚どもは泥酔状態になり立つこともままならない。下弦にもふらつくだけの効果がある。

基本的に憎き糞塵どもにわざと血の匂いを嗅がせ苦しめた状態で首を斬るのが俺の戦闘方法だ。

自分でつけた切り傷はどうってこと無いから、ほっとくのだが、柱合会議で胡蝶から毎回小言を言われる。

正直うざくてシカトしたいが、後が恐ろしいから薬を貰いに行くのがいつもの流れだ。

だが今は胡蝶の小言を気にしている場合じゃねぇ。

近付くにつれ、匂ってくる血の匂いに焦りが募る。

まだ後四分の一までの距離も関わらずこれだけ人の血の匂いがすると言うことは、現場想像以上に悲惨なことになっているだろう。


実「クソがぁ!」


苛立ちを隠さず更に走る速さをあげる。

まだ生き残っている村人や隊士、そして御館様から頼まれた子供三人を救いだすために。

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