万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
鬼「貴様ごときが、この私に物ごいするのか。そもそもお前は数字を剥奪した雑魚だ。己の身分さえ分からない程馬鹿とはな。それではこの娘に殺られるわけだ。」
鬼舞辻無惨の殺気がより濃くなり震えが止まらない。
鬼「それに貴様は端から私の逆鱗に触れている。この娘を喰うだと?この娘は私が探していた愛おしい姫君だ。それを私の前で食おうとしたといったな。貴様が私の視界に入るだけで腹ただしい上、私の姫を泣かせた罪は大きい。」
参「お、お待ちくださいませ!無惨…」
グシャブシュ
怒りがが目に見えるほど大きくなった瞬間、鬼舞辻無惨の腕が赤黒く伸び鬼の頭を握りつぶし、一面に鬼の血が広がる。
恐らく鬼は死んだのだろう。
気配が一つ無くなった。
あまりにも酷い光景に吐き出してしまった。
『おぇっ…ゲホゲホッ…私をどうする気なの?』
恐怖を堪え問いただす。
鬼「なんとも愚かな奴だ。あいつのせいでせっかくの気分が台無しだ。大丈夫か?これでお前を泣かす奴はいなくなった。何?お前をどうするかだと?」
先程までの殺気は完全無くなり、私の問いに答えるためか、私の前にしゃがみこみ不気味な笑顔を向けてくる。
鬼「今日のところは連れて帰らないか。そこの餓鬼と最後の時間を楽しめ。それぐらいの時間はやろう。我が姫の兄との別れの時間ぐらいくれてやらいと姫に嫌われては困るからな。お前はすでに魅力的だが、力がまだ足らぬ。幼いから仕方がないだろ。後数年待っていてやる。数年後、私の部下が迎えに行くだろう…。」
今日のところは?
今日は殺されないしどっかに連れてかれないってことだよね?
でも数年後って…
鬼「また再開する日を楽しみにしている。それまでまでゆっくり休め。おやすみ。我が姫君よ。」
数年後ってどういことか考えていたら、急におでこに指が当てられ、暗示にかかった様に私は意識を失った。
そして足音はすぅっと遠ざかった。