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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味


絢蘭サイド

私の悲しむ顔が見たくないから助けた?

殺気は相変わらず感じられないけど、稀血とかである私を食べるために来たんじゃないの?

頭の中が混乱しすぎて変な汗が背中に流れる。


鬼「驚くのも仕方がない。お前は前世の記憶が無い様だから。しかしこの私を、一千年も待たし探されるとはお前しかいない。しかしそれさえ愛おしいと思うだから。人間は待てば待つほど会えた時の喜びが大きいと聞くが、その点だけは理解できる。なぁ"万華鏡の姫君"よ。」


混乱するのは想定内らしい。

というか万華鏡の姫君ってあまねさんが言っていた私のご先祖様だよね?

一千年探し続けた?

愛しいってどう言うこと?

そもそも


『…万華鏡の…姫君!…でも私は…』


否定しようとしたらあっさり生まれ変わりであるであることを知っていると言い出した。

しかも、この鬼曰くご先祖様とほとんど瓜二つらしい。

そんなこと言われても前に夢で見たような気がするぐらいで困るんですけど。

でも鬼は困っている私を置き去りにし、名前を聞いてきた。

どこまで偉そうで自分勝手なんだろう。

ここで下手に逆らうのも危険だから、震える声で答えた。


『……絢蘭…。』

鬼「ほう。絢蘭か。良い名だ。凜も美しい名に容姿だったが、絢蘭もこれからより美しく魅了的な姫君になることだろう。さすがは、我姫になるだけである。」


微笑んでいるのが不気味だ。


…。

…。

…。

我姫になる?

誰が誰の?

もしかしなくとも、私がこの鬼の姫になるって意味?

そんなことは絶対に嫌だし無理に決まっている。

だけど、逆らえばゆう達が殺されてしまう…。

どうすればいい?

必死に打開策を考えていると、冷たい手が頬にあてがわれた。

その冷たさに思わず顔をあげると、目の前に鬼の顔があり更に驚く。

そんな私の顔をじっと見つめていきなり問い出された。


鬼「どうしたんだ?こんなに目を腫れるまで泣かされて可哀想に。誰に泣かされた?」


さっきまで微笑んでいた表情から、一瞬悲しげな表情をしたと思ったら一変、殺気の含んだ表情を向けてくる。

その恐れから声が出せず、何とか視線で促した。

私が泣き、怒りで制御できなくなったもう一体の鬼のほうへ。

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