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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第6章 6章 砕けた硝子の意味


無惨サイド

ー実弥が到着する15分程前。ー

姫君がいる家にたどり着いた。
外に人間と雑魚鬼の気配がするがどうでもいい。
早く我姫君へ挨拶をしなければ。
玄関であろう場所に践み入ろうとした時、姫君の声が聞こえてきた。


『今向かって来てる鬼に比べると塵切れ以下。例え戦っても今の私には髪の毛一本触れない。でもゆうは殺させない。多分私の血が原因だから、狙われるのは私だけのはず。だから決してその鬼に…』


さすが"万華鏡の姫君"だ。

鬼狩りどもより危機能力が高い。


無【フフフフッ。】


思わずまた笑みがこぼれてしまう。
やはりお前は、生まれか分かりだとしても私の理解者であり、愛する者だ。
家に入り、彼女の言葉に重ねるよう言い放った。


無【"逆らうな"流石だな。まだ幼いのに、よく判断し理解している。】


私の言葉に驚いたようだ。
こちらへゆっくり顔を向けた。

少女の容姿を確認し、私に心という物がもしあったなら歓喜に満ちているだろう。
喜びを悟られるぬよう少女を観察する。
顔立ちも黄金色に輝く髪色もまさに"万華鏡の姫君"そのものだった。
ただ毛先は桃の色ではなく青緑色だが問題ない。
まだその幼さからも感じる懐かしい力の気配。

それより一際輝きを放つ透明な瞳。

あぁ。
なんて美しいのだ。

しかし何故、お前はそんなに怯えているのだ?
私がお前に危害を与えるわけなかろうか?


無【どうして震えている?】


何となく気になり聞いてみるが、相変わらず震えて答えが帰ってこない。
まぁいいだろ。

それより、後ろに隠している男の餓鬼が邪魔だ。
人間一人殺すことなど、私には肩についた埃を祓うようなものだ。
しかし、私の気配を残すわけには行かない。
後に来るであろう柱どもに感ずかれたら面倒で仕方がない。
私はその餓鬼に僅かな血気術をかけ眠らせた。


『!!ッゆうー!!』


急に倒れた事に驚いたのか、目の前の姫君は餓鬼の方を向いてなにやら慌てている。
仕方がないから教えてやる。


無【安心しろ。眠らさせただけだ。】


その言葉が信用できないのか、心臓が動いているか確認している。
生きていることが分かると安心したように餓鬼へ笑顔を一瞬向けた。


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