万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
御「そしてその時を向かえた。鬼舞辻は愛する彼女を側におきたい気持ちは更に強まり、彼女へ一切攻撃しなかった。彼女はその想いに心を痛めながらも、無限の呼吸の奥義を放った。そのわざ強制的に人間の頃を思い出させ、鬼となったことを後悔させながら徐々に人の姿に戻りながら灰となっていくわざでね、自信の力では決してその空間から逃げ出すことが出来ない。鬼舞辻であっても。ただ彼女自信もこの技を放ち消えるまで相当の精神が削られる命がけの大技だったんだよ。他にも方法があったと思うけど実に彼女らしい最後の戦いだったようだ。」
常に命がけ戦い続ける鬼殺隊。
鬼殺隊にはいる前は自分もかなり無茶で無謀な命を捨てかねない戦いをしていた。
兄弟子でありここを許していた親友に、育手を紹介をしてもらい、戦いを見直し憎き鬼をより多く滅してきた。
稀血を利用して、怪我を態々作り鬼を泥酔され苦しめながら戦う自分と価値観が違う戦い方に少し嫌悪感を抱く実美。
実弥の回りにも鬼対して悲しい生き物と言っていたのに無情にも上弦の弐に殺されたしのぶの姉胡蝶カナエや、いつも自分の心配をし共に下弦の壱を共に倒したのに子供を庇ってなくなった匡近。
そして実の父からの暴力から守り、実弥達七人兄弟を常に優しく明るく育ててくれた母は無情にも鬼にされ、実美と一人の弟以外を殺し、実美は兄弟を守るために自らの手で母を亡きものにした。
"善良な奴ほど先に死んじまう"
壮絶な過去からこの想いが強くあった。
だから鬼対して柱の誰よりも憎み、本来の性格を隠し嫌われながらも後輩達を守っている。
いくら最強と言われてようと鬼に対して慈悲を持つ考えだけは理解でいない。
眉間にシワを寄せながら、黙って御館様の話を聞く実美。
そんな実美の過去も鬼への想いも知っている御館様は、特に気にせず話を続ける。
御「しかしね。あと一歩のところで、当時鬼舞辻を慕っていた鬼が、技の中に飛び込み鬼舞辻を蘇とに追い出したらしい。それによって鬼舞辻を完全に滅することができなかった彼女は酷く自分を責めたようで、鬼狩りから手を退いてしまったんだ。鬼舞辻事態も大きな致命傷を受け完全に力を取り戻すまで百年以上掛かったらしい。それでも部下を使い彼女を探していた執念さにはさすがに驚いたけど。」
そう言う御館様は苦笑いを浮かべた。
