万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
そんな人が実在したなんて信じられない。
生きていれば、是非ご教授願いたいものだ。
しかし無惨からも"万華鏡の姫君"と言われたのは何故だ。
自分達が聞いている無惨という鬼は人を自分の道具である鬼にするための材料とし、鬼が鬼殺隊に勝つのは当たり前、部下の鬼に対しても冷酷な性格である。
しかし、十二鬼月の上弦は百年以上顔ぶれが変わっていなく、その強さは上弦一体に対し柱三人分の強さに匹敵すると言われている。
そんな彼らに対してだけは一目を置いているようだ。
そしてなんのためか分からないが、ある目的のために鬼を今現在も増やし続けている。
無惨は一体何を考えている?
そんな疑問を思い浮かべながら御館様の話を聞きる付ける。
御「彼女はね、他にも色々な力を使えたみたいなんだ。その中でも、鬼とは別に人を襲う化物を祓う術を使えたんだ。詳しくは分からないが、彼女は本来そちらが本業のようでね。当時は当主として莫大な力があったようだ。その術を鬼狩りの際にも使用していた事も彼女が最強と呼ばれる由縁なんだ。そして鬼舞辻はそんな彼女と何回も対峙する程に、彼女を手に入れたい、その力を利用するわけではなく側に置きたいと思うようになったんだ。」
実「!!ッまさか…。」
御「そう。鬼舞辻は彼女を愛してしまったんだよ。鬼舞辻の回りは恐れるものかを媚び経面卯、鬼ばかり。さらに日光という最大の敵を克服する術が全く見つからないことに常に苛立っていた。だけど彼女だけは違ったみたいだ。勿論鬼舞辻を滅するために戦い中は一切私情を挟まない。だが、鬼となってしまった原因を知っていたんだろうね。時折鬼舞辻に対して人間のような慈愛の心で接したり、攻撃も痛みが共和ないものをしていた。」
御「鬼舞辻には自分の敵と分かっていながらも、初めて存在を認められたかのように接する、彼女の美しい心にひかれてたんだろう。更に美しい容姿に妖艶な戦う様も。だけど、彼女としては人だった頃の記憶を取り戻し、無駄な戦い続けないために寄り添ったようだが、好意を寄せられより鬼として強くなること望むようになってしまった。思わぬ計算違いが生まれ、ある日彼女は鬼舞辻を完全に滅する決意を固めた。」
人間になど利用する価値があるかだけが判断基準で、価値があるのなら鬼に、価値がなければ躊躇いもなく殺す無惨にそんな感情があるなんて…。
