万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
御「その村は一年前まである少女のお陰で鬼襲われたことは一度ない村なんだ。その少女が今回助け出して欲しい、時透絢蘭本名を狗巻絢蘭というだ。」
実「!!ッ(その絢蘭っていう奴がァ村を守っていたのかァ?そもそもそんな力なんて実在すんのかァ?というか本名ってェどういう事だぁ?)」
突然のありえない情報に驚きと混乱が隠せない実弥。
普通ならそうなって当然だ。
一人の少女が村を守るなんて出来るわけがない。
だが、御館様が保護することを希望し、更に緊急性があるということは、御館様の様に不思議な力が使えるのだろうと推測するが、子供一人ということがどうしても引っ掛かってしまう。
御館様は実弥の様子が分かっていたようにいつも通りの口調で続ける。
御「これから話すことも信じることが難しいと思うけど全て事実なんだ。どうか私を信じて聞いて欲しい。」
実「はい。どんな事実でも俺は受け止めます。」
尊敬する御館様が、こんな時に嘘を言うわけない。
そう思い直した実美は、背筋を伸ばした。
御館様は笑みを深め、一度頷き話を続ける。
御「ありがとう実美。絢蘭はね、約千二百年に実在した"狗巻凛"という女性の子孫、いや生まれ変わりなんだ。彼女は鬼舞辻が誕生し、鬼となった奴を一人で立ち向かった鬼殺隊の原点ともいえる人。自ら呼吸を作り、"始まりの剣士"として、多くの鬼を滅し人々を救ってきた。彼女の呼吸は無限の呼吸と言って、"始まりの呼吸"の一つと言われているよ。」
御「剣士としての才能を歴代の柱達よりずば抜けていてね、容姿は普段は幼さを感じるが、戦う姿は常に冷静であり殀麗で多くの人を引き付けた。彼女は心がとても強く綺麗で、鬼を討伐後、慈愛の心で見送ったと聞いている。彼女の容姿がとても美しく、髪色は光輝く黄金色で毛先は桃の花の色。何よりも目が特別でね。透き通るような透明でどの角度から見ても耀いて見えたようなんだ。そしてその目から相手の過去や未来、性格や強さ、鬼の血気術を一瞬のうちに見ることができ、人々や鬼舞辻か"万華鏡の姫君"と呼ばれていたんだ。」
すごい情報量だが必死に整理する。
女でありながら無惨と対等に戦え、スゴい剣術と呼吸さらに目の力で人々を救った偉大な存在。
それが"万華鏡の姫君"で、保護する少女は彼女の生まれ変わり。