万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
少し名残惜しいけど、ゆうの顔が離れていく。
有「ありがとう。絢蘭俺を幸せにしてくれた。もっとしてもいいか?」
『ううん。私の方こそ…幸せだよ。うん…。私ももっとしッ…!!』
口付けをしたあとゆうはいつも以上に格好よくて直視できない!
ドキドキしていると、思わぬおねだりをされちゃった。
私も恥ずかしいけどまだゆうと口付けをしたいと言い終わった瞬間、先ほどとは違い力強くなり顔をゆうに寄せられる。そして啄むような口付けを何度も繰り返す。
『んっ ゆ…う…あぁッ!!…ふぁ…んっ』
段々激しくなる口付けに息をが苦しくなり思わずゆうの名前を呼ぶ。
だけど止まることはなく、ほんのわずか開いた私の口にゆうの舌が入ってくる。
驚いて声にならない声を上げてしまう。
ゆう「絢蘭もっと舌出して?」
いったん止まったけど、ゆうによく解らないことを言われた。
だけど私はもうゆうの口付けに溶けきっていて、分からないまま舌を出す。
有「可愛い…絢蘭」
『ゆっ!!んんッ…んふ…あっ…』
ゆうが言った瞬間には私の舌はゆうに絡みとられ口付けが深くなっていく。
感じたことの感覚に息をするので精一杯の私。
でもゆうが余裕そうに見えて訳の分からない対抗心から自らもゆうの舌に絡ませていく。
有「!!ッ…ふッ」
『ん゛んーッ!!』
私がまさか積極的なるとは思ってなかったのか一瞬驚くゆう。
だけど、いつの間にか生えて戻った右腕でさらに強く抱き締められ口付けられる。
あまりにも夢中で気付かなかったけど、私の唾液には傷を治す力がある。
だけどまさか元に戻るなんて!
驚きよりも今は嬉しさが勝る。
だって最期にまた、こうしてゆうに思いっきり抱き締めて貰えた。
こっそり嬉し涙を流しながら幸せに浸る。
どれくらい口付けをしていたか分からない。
だけど私にとって多分ゆうにとっても幸せな時間だった。
その余韻に浸る様にゆうの右手と手を繋ぎゆうに寄り添いながら、最期の時を待つ
はずだった…。