万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
今聞こえたことは、、、
『ゆう?…。私の聞き間違えじゃなかったら、私に惚れてるって…』
心臓が煩いけど、勇気だして聞いてみようとしら、重ね気味にゆうがはっきりと
有「惚れてる。俺は、絢蘭のことが好きだ。勿論家族としてもだけど、それ以上に一人の女の子として惚れている。いつからかは覚えていないけど、お前の輝く笑顔見るたび胸の鼓動が速くなり顔が暑くなるのを必死に押さえていたんだ。そして、この笑顔を兄ではなく男として守りたいと思ったんだ。本当は、気持ちを伝えるつもりはなかったけど、最近無一郎と仲良さげにする姿に嫉妬した。俺がいけなかったんだけどな。だから、お前達が帰ってきたら、謝ってちゃんと俺の気持ちを伝えようとしたんだ。ゴホっ」
こんなに真っ直ぐ私を好きと言って貰えて嬉しい。
私のこんなに強く私の事を想ってくれていたなんて…。
涙を浮かべながら干渉に少し浸っていたら、ゆうが再び吐血した。
鬼の事や色々な事で忘れかけていたが、ゆうは瀕死状態である。
私の結界で少しは時間を長く、呼吸しやすいようにはなったが、私が怒りに支配されたために結界を解いてしまった。
今こうして話せているのは奇跡に近い。
私は慌ててもう一度結界を張り直し、少しで生きられるように願いながら有の口許を拭い水を飲ませる。
『ゆうッ!無理して話さないで!ごめんなさい。私が勝手に結界を解いたからまた苦しいよね?ゆうの気持ちは嬉しいほど届いたから!お願いだから…』
ゆうの告白に嬉しい反面今にも事切れそうなゆうに、何も出来ないことが悔しい。
好きと言ってくれても、生きてくれなきゃ嬉しくない!
だからお願い…
死なないで。
でも、ゆうはこのまま息を引き取ってしまう。
泣きながら少しでも永く生きてくれることを神様に願った。